テニスの世界大会として、グランドスラム(四大大会)にも数えられる全豪オープン(Australian Open)。日本の大坂なおみ選手が優勝した経験もあり、スポーツ好きなら一度は耳にしたことがあることでしょう。この全豪オープン、南半球で開催される大会であることから、数々のユニークな特徴があることをご存知でしょうか?
この記事では、全豪オープンの開催場所や開催期間といった基本情報をはじめ、全豪オープンならではのユニークな特徴、さらに歴代の優勝者についてご紹介します。気になる大坂なおみ選手や錦織圭選手の過去の成績もまとめていますので、テニスファン初心者の方はぜひ参考にして下さい!
テニスのグランドスラムの一角「全豪オープン」とは?
オーストラリアで開催される全豪オープンは、テニスの世界大会における「グランドスラム(四大大会)」の一つ。それぞれの開催地と開催時期は下記のとおりです。
| 大会名 | 開催地 | 開催時期 |
| 全豪オープン | オーストラリア・メルボルン | 1月 |
| 全仏オープン | フランス・パリ | 5月 |
| 全英オープン(ウィンブルドン) | イギリス・ロンドン | 6月 |
| 全米オープン | アメリカ・ニューヨーク | 8~9月 |
開催場所はオーストラリアのメルボルン
全豪オープンの開催地となるのは、オーストラリア第2の都市メルボルン。街の機能がコンパクトに集約されていることや、交通機関が発達していることなどから、「住みやすい街」として世界的に注目を集める都市です。
全豪オープンはグランドスラム(四大大会)の中では唯一南半球で行われる大会で、特にヨーロッパの選手からすれば地球の反対側で試合が行われることとなります。そのため飛行機での長時間の移動をはじめ、時差ボケなどへの対応も欠かせません。
開催時期は1月~2月
全豪オープンの開催時期は、毎年1月の後半から2月の前半頃。開催時期としてはグランドスラム(四大大会)の中で最も早く、その年のテニス界の勢力図を占う大事な大会となります。
欧米諸国や日本ではまだまだ寒さの厳しい時期ですが、1~2月のオーストラリアは真夏。大会の様子は世界各国に中継され、日本でも地上波としてはNHK、BS放送としてはWOWOWなどで例年中継されます。
最高40度と気温が高く、番狂わせが多い
全豪オープンは、グランドスラム(四大大会)の中でも特に波乱の多い大会と言われています。特にヨーロッパ出身の選手には不利と言われている大会で、その要因としては下記の3つが挙げられます。
- 地理的にヨーロッパから見て地球の裏側
- 時差が12時間近い
- 北半球は真冬なのに対し、オーストラリアは真夏
特に選手を苦しめるのが、オーストラリア特有のカラッとした暑さ。大会期間中には最高気温が40度を超えることもあり、時には「エクストリーム・ヒート・ポリシー」という特別ルールに基づいて試合時間が変更・中断されることも珍しくありません。
そのため、北半球の国々から来た選手にとっては暑さが大きな敵となります。時差ボケや気温の変化に順応するためにも、選手たちは何週間も前から現地入りし、徐々にコンディションを整えていくのが一般的です。
テニス全豪オープンの会場「メルボルン・パーク」3つの特徴
全豪オープンの会場となるのは、メルボルンの中心地にほど近い「メルボルン・パーク」。すぐ近くにはメルボルンの高層ビル街も見え、まさに「都会の中のオアシス」といった言葉がしっくりくる会場です。
1. メルボルンの中心街から徒歩圏内
「メルボルン・パーク」の一番の特徴は、何より街の中心地から近いこと。メルボルンのターミナル駅である「フリンダース駅」からは歩いて15分ほどの距離で、路面電車(トラム)を使えばたったの5分ほどでアクセス可能です。
その他のグランドスラム(四大大会)は各都市の郊外で行われることが多い一方、街中から気軽にアクセスできるのは観客にとっても嬉しいメリットでしょう。
2. ハードコート&開閉式の屋根付
かつては芝が採用されていた全豪オープンですが、1988年からは現在のハードコートに変更されています。ハードコートは世界的にも主流と言えるコートで、地面が固いことからバウンドしたボールのスピードが速く感じられるのが特徴です。
また、センターコートとなる「ロッド・レーバー・アリーナ」には開閉式の屋根が完備されており、万が一の雨の場合でもコートが濡れる心配がありません。その他、マーガレット・コート・アリーナ、メルボルン・アリーナの3つに開閉式の屋根が完備されており、これらはグランドスラム(四大大会)の会場として初めて導入された開閉式屋根となります。
3. 会場全体がオープンな雰囲気
会場のメルボルン・パーク内は、大会期間中でも非常に和やかな雰囲気を感じることができます。広大な会場では、試合が行われるコートだけでなく、下記のようなアトラクションも充実しています。
- 大型スクリーンでの試合観戦
- 飲食店ブース
- 子供向けの遊具
特に大型スクリーンが設置された芝生には多くのファンが腰をおろし、思い思いのまま声を出して観戦します。試合会場では発声などに関する禁止事項が多いため、よりオープンな雰囲気で思いのままに試合を観戦できると言えるでしょう。
【2021年最新】全豪オープンの歴代優勝者と日本人選手の活躍
全豪オープンと言えば、日本の大坂なおみ選手が優勝を成し遂げたのも記憶に新しいところ。ここでは過去10年間の大会優勝者ならびに、日本人選手2名の活躍ぶりを振り返りましょう。
歴代優勝者&最多優勝ランキング | 気になる賞金は?
過去10年間の全豪オープン優勝者は、男子・女子それぞれ下記の通り。男子はノバク・ジョコビッチ選手が過去10年間で7度の優勝と、抜群の相性を見せています。
| 年 | 男子 | 女子 |
| 2012 | ノバク・ジョコビッチ(セルビア) | ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ) |
| 2013 | ノバク・ジョコビッチ | ビクトリア・アザレンカ |
| 2014 | スタニスラス・ワウリンカ(スイス) | 李娜(中国) |
| 2015 | ノバク・ジョコビッチ | セリーナ・ウィリアムズ(アメリカ) |
| 2016 | ノバク・ジョコビッチ | アンゲリク・ケルバー(ドイツ) |
| 2017 | ロジャー・フェデラー(スイス) | セリーナ・ウィリアムズ |
| 2018 | ロジャー・フェデラー | キャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク) |
| 2019 | ノバク・ジョコビッチ | 大坂なおみ(日本) |
| 2020 | ノバク・ジョコビッチ | ソフィア・ケニン(アメリカ) |
| 2021 | ノバク・ジョコビッチ | 大坂なおみ |
ジョコビッチは全豪オープンだけで既に9度も王座に輝いており、これはもちろん歴代トップ。その他にはフェデラーやアガシといった歴代の名選手もランキングに名を連ねます。
- 1位:ノバク・ジョコビッチ(9回)
- 2位:ロイ・エマーソン(6回)
- 2位:ロジャー・フェデラー(6回)
- 4位:ジャック・クロフォード(4回)
- 4位:ケン・ローズウォール(4回)
- 4位:アンドレ・アガシ(4回)
男子シングルスの優勝者にはノーマン・ブルックス・チャレンジ・カップが、女子シングルスの優勝者にはダフネ・アクハースト・メモリアル・カップが授与され、気になる優勝賞金は約400万オーストラリアドル(約3億20000万円)ほど。表彰式の際にはコアラのぬいぐるみがセットで贈られるという習慣もあり、オーストラリアらしさを演出しています。
【大坂なおみ選手】全豪オープン女子での成績
大坂なおみ選手が初めて全豪オープンに参加したのは2016年。その後2019年、2021年の2回にわたり大会制覇を成し遂げており、相性の良さをうかがい知ることができます。
- 2016年:3回戦敗退
- 2017年:2回戦敗退
- 2018年:4回戦敗退
- 2019年:優勝
- 2020年:3回戦敗退
- 2021年:優勝
初優勝となった2019年には、アジア人選手初となる世界ランク1位に。2021年大会でも並みいる強豪を退けて2度目となる優勝を果たし、日本国内でも大きな話題となりました。
【錦織圭選手】全豪オープン男子での成績
続いて、同じく日本出身のテニス選手である錦織圭選手にスポットライトを当ててみましょう。錦織圭選手が全豪オープンに初挑戦したのは2009年で、近年はケガなどの影響もあり欠場する年が目立ちます。
- 2009年:1回戦敗退
- 2011年:3回戦敗退
- 2012年:準々決勝敗退
- 2013年:4回戦敗退
- 2014年:4回戦敗退
- 2015年:準々決勝敗退
- 2016年:準々決勝敗退
- 2017年:4回戦敗退
- 2019年:準々決勝敗退
- 2021年:1回戦敗退
2017年大会ではフェデラー選手を相手に大健闘を見せるも、個人成績としては最高ベスト8という成績に留まっています。2021年大会ではケガからの復活を目指したものの、初戦敗退という厳しい結果に終わりました。
全豪オープン 2022 ブックメーカーオッズ予想と展望
2022年に開催予定の全豪オープンも、すでにスポーツファンの間では優勝予想が行われています。ブックメーカーの「スポーツベットアイオー」によると、2021年9月時点で特に優勝予想の高い選手は下記のとおりです。
- ジョコビッチ(セルビア):2.21倍
- メドベージェフ(ロシア):5.50倍
- ドミニク・ティエム(オーストリア):7.50倍
- ナダル(スペイン):8.00倍

一番人気は、やはり過去10大会で7度もの優勝を成し遂げているジョコビッチ選手。その後、2021年の全豪オープンで準優勝に輝いたロシアの若手メドベージェフ選手、同じく2020年の全豪オープンで準優勝に輝いたドミニク・ティエム選手などが続きます。
いずれの選手も、全豪オープンや全米オープンで用いられるハードコートが得意という特徴が挙げられます。ジョコビッチ選手が4年連続10回目の快挙を成し遂げるのか、それとも期待の若手選手たちがジョコビッチ選手を退け優勝に輝くのか、今から大きな注目が集まります。
テニス全豪オープンは日本人も観戦しやすい
全豪オープンは、グランドスラム(四大大会)の中でも特に日本人にとって観戦しやすい大会と言えます。NHKやWOWOWなどで放送されるうえ、日本との時差もたったの2時間しかありません。日本はまだ冬の寒さが厳しい時期であるため、暑い日差しのもとで行われるスポーツが観戦できるのは、スポーツ好きにとってはたまらなく嬉しいことでしょう。
2022年大会では、大坂なおみ選手が2年連続3度目となる優勝を成し遂げるのか、また錦織圭選手は怪我からの復活を果たすのかが大きな注目点となります。ぜひこの記事でご紹介した全豪オープンの特徴を頭に入れつつ、日本人選手の活躍にも期待しましょう!



