ブックメーカーオッズの見方や変動の仕組みを解説2023年版

ブックメーカーオッズの見方と変動を解説

ブックメーカーオッズの見方や変動の仕組み、オッズ比較のメリットについて解説します。オッズといえば競馬などでも使われており日本でも馴染み深いですが、ブックメーカーのオッズと聞いてもあまりピンとこないかもしれません。この記事を開いているということは、既にブックメーカーに興味を持っており、日本で周知されているオッズとブックメーカーオッズの違いについて知りたい方が多いはず。ブックメーカーオッズもプレイヤーが的中した際に何倍になるのかを表している数字に違いはありませんが、皆さんのイメージしているオッズとは少し見方や変動の仕組みが異なると思います。ブックメーカーではサッカーやプロ野球、競馬、テニス、ゴルフなど様々なスポーツでオッズが公開されているので、この記事ではブックメーカーオッズの見方や変動について詳しく解説しながら、ブックメーカーのオッズ比較をする利点、オッズの高いおすすめブックメーカーも紹介していきます。

ブックメーカーオッズの見方は3種類

ブックメーカーオッズの見方について解説します。ブックメーカーでオッズを見るときに「2.25倍」「1.50倍」など表記されていると、競馬など公営ギャンブルの経験がある方は直感的に倍率だとイメージができると思います。しかし、イギリス発祥のブックメーカーはヨーロッパ、アジア、北米、南米などそれぞれの地域で独自の発展を遂げ、ブックメーカーで使われるオッズ表記も地域によって異なります。近年、日本のプレイヤー向けに小数点(デシマル)で表記されるブックメーカーも増えてきましたが、イギリスなどでは一般的にフラクショナル(分数)というオッズ表記が使われており、初心者はブックメーカーオッズの見方を理解するところが最初のハードルに。ブックメーカーオッズの見方として基本となる、デシマル、フラクショナル、アメリカンについて分かりやすく紹介するのでご確認ください。

デシマル

ブックメーカーオッズで多く使われているデシマル(Decimal)は小数を意味する英語で、日本では最も一般的なオッズの表記方法です。競馬や競輪といった日本の公営ギャンブルもデシマルで表示されています。2.50や4.52とった倍率の表記方法のことですので、ブックメーカーオッズの表示をプレイヤー側で指定できる場合は、デシマルを選択すると分かり易いかもしれません。3.0倍のデシマルオッズに10,000円賭けて的中すれば30,000円の払い戻し。4.50倍のデシマルオッズに10,000円賭けて的中すれば45,000円の払い戻しとなります。

フラクショナル

フラクショナル(Fractional)とは分数で表示されるブックメーカーオッズのことで、主にイギリスを中心に使用されています。私も初めて見た時は全く理解できなかったのですが、”分母を賭けると勝利した場合に分子が得られる”といった考え方です。デシマルと違ってフラクショナルの場合は、掛け金の返却分が分子には含まれません。つまり50/1というオッズは1を賭けると50になるということを示しており、デシマルに例えるなら51倍ということになります。分かりやすい計算式としては「分子÷(分子+分母)=オッズ」といった形です。稀に4/4、1/1、EVENなどと表記されていますが、これは一律2.0倍となります。近年はブックメーカーでもオッズでデシマルを選択できるようになりましたが、最も一般的なのはフラクショナルなので、覚えておいて損はありません。

アメリカン

アメリカン(American)とは数字の前に「+、−」が付いたブックメーカーオッズで、日本人にとっては馴染みが全くない表記だと思います。難しいものでもありませんが、正直なところブックメーカーでオッズとしてアメリカンを選択する人は日本では少なく、覚えていなくても困る機会はないと断言してもいいかもしれません。マイナスの記号が使われている方が本命=オッズが低いということで、プラスの記号が使われている方は格下=オッズが高いということです。デジマルでいう2倍以下はマイナスと表記され、2倍を超えるとプラスの表記になるので、もしもの時の参考にしていただければと思います。

ブックメーカーのオッズ変動は払い戻しに影響なし

ブックメーカーオッズの変動について解説します。ブックメーカーのオッズもリアルタイムで変動しているので常に変化していき、これは大手ブックメーカーだとトレーダーという役割のスタッフがオッズの管理をしています。オッズが変動していると聞くと日本の競馬と同じように思えますが、大きく異なる点が1つだけあります。それはブックメーカー方式かパリミチュエル方式かという点です。このブックメーカー方式とパリミチュエル方式を理解することはブックメーカーのオッズを理解する上で非常に重要となります。

ブックメーカー方式

ブックメーカー方式の場合は賭けた時点でのオッズがそのまま払い戻しとなります。例えば、3.5倍のオッズに賭けたとして、その後ブックメーカー側がどれだけオッズを下げようと、どれだけオッズを上げようと、変動に関係なくあなたが的中した場合のオッズは3.5倍です。ブックメーカーオッズは常に変動していますが、賭けた時点でのオッズが固定となるのです。これはブックメーカーならではの方式であり、日本の公営ギャンブルに慣れている人からしたら驚きだと思います。パリミチュエル方式と違いオッズが固定となる分、もちろん胴元(ブックメーカー側)は損をするリスクが常に付きまとうのです。ブックメーカーの還元率は95%~105%とされ、JRAの75%~80%と比較すると非常に高いことが分かります。これはブックメーカーのオッズが固定型であることが影響していると言えるでしょう。

パリミチュエル方式

ブックメーカーオッズと似て非なるものがJRAなどが採用しているパリミチュエル方式です。日本の公営ギャンブルで遊んだことがある人は分かると思いますが、パリミチュエル方式ではブックメーカー方式と違い、賭けた時点でのオッズがそのまま払い戻しに繋がるわけではありません。例えば、賭けた時点では3.5倍のオッズが設定されていたとしても、その対象に賭ける人が多ければ多いほどオッズは下がっていき、最終的にレースや試合開始後にオッズが確定するというものです。これはパリミチュエル方式は胴元が絶対に損をしないギャンブルの形であり、20%~30%を胴元が抜いたうえで配当金を決めるから。ブックメーカー方式と比べると胴元はリスクが全くなく、安定した運営ができるというメリットがありますが、プレイヤー側からすると少しアンフェアな関係性です。

ブックメーカーオッズを比較するメリット

ブックメーカーオッズを比較するメリットとデメリットについて紹介します。

ブックメーカーオッズを比較するメリットブックメーカーオッズを比較するデメリット
メリット1:上手く管理できれば少しでも高いオッズに賭けられるデメリット1:正直労力に見合わないことのが多い
メリット2:競馬の場合JRAと上手い賭け分けができるデメリット2:アカウントを持ちすぎると管理が面倒
メリット3:ブックメーカー選びの段階でオッズ比較をするのは大切デメリット3:抜けてオッズが高いところは賭け条件がある
ブックメーカーオッズを比較するメリット・デメリット

当サイトではブックメーカー各社のオッズを注目試合で比較することができます。外部プラットフォームと契約している場合は同じオッズになる場合もありますが、基本的には各ブックメーカーが違うオッズを持っていると思っていいでしょう。ブックメーカーでオッズが高いところは、ピンポイントの試合でなく全体的に他社よりオッズが高い傾向にあるので、登録するブックメーカーを選ぶ際にはオッズ比較を推奨します。

既にブックメーカーで遊び慣れている人にオッズ比較をするメリットがあるかというと微妙なところです。確かにブックメーカーオッズを比較し、少しでも高いところで賭けたいという心情も理解できます。実際にオッズを比較をしてブランド別で賭け分けている人もいますし、競馬ではJRAと併用することで非常に賢い投資ができるかもしれません。しかし、オッズを比較してもそこまで大きな違いがないので労力に見合うかが疑問であること、抜けてオッズが高いブックメーカーは賭け条件がある可能性が高いことを考慮すると、比較するメリットがそこまで大きいかは正直なところ断言できません。ただ、データを管理して投資目的でブックメーカーをやる人はオッズ比較が非常に重要になるので、目的によってオッズ比較をするべきか検討すると良いでしょう。

オッズが高いおすすめブックメーカーを紹介

ブックメーカーオッズが高くて有名なブランドには下記のようなブックメーカーがあります。

  • PINNACLE
  • Sportsbet.io
  • 賭けリン
  • 遊雅堂
  • dafabet
  • カジ旅

ブックメーカー各社でオッズ比較をする人もいますが、先述のとおりオッズが高いブックメーカーはその試合だけでなく全体的にオッズが高いです。中でもPINNACLEは業界でもオッズの高さに秀でたブックメーカーとして有名ですが、その代わりに高い賭け条件が設定されています。多くベットする必要があるので、ライトユーザーよりもブックメーカーオッズが高いところで勝ちたいというヘビーユーザーに向いています。Sportsbet.ioや遊雅堂、賭けリンといったブランドはブックメーカーオッズも水準より高く、総合的な評価として全体的に優秀なブックメーカーです。古橋選手や旗手選手の活躍するセルティックFCのスポンサーとして日本でも知名度を上げたdafabetも、独自オッズを持ちブックメーカーオッズの高さが売りのブックメーカーです。やはりオッズにも高い低いがあり、ブックメーカーオッズに力を入れているところと、そうでないブックメーカーがあります。この記事を読んでいる方は既にブックメーカーオッズに興味がある方が多いかと思いますが、純粋にスポーツが好きでブックメーカーをまだ詳しく知らないという方もオッズは眺めているだけでも楽しいので、機会があれば覗いてみてください。

ただ、世界中には大きいところから小さいところまで、数えきれないほどのブックメーカーが存在します。中には、ライセンスを所持していない、信頼度の低いライセンスで運営しているブックメーカーもあるので、オッズが高いところを見つけてもブックメーカー選びは慎重にならなければいけません。当サイト「Daily Bookmaker.com」ではブックメーカーの運営会社を調査し、厳しい審査基準をクリアしたところだけを掲載しています。最後にブックメーカーオッズが高く、おすすめのブックメーカー3選を紹介するので、ご参考にどうぞ。

1

遊雅堂

Kakerin

ベラジョン系列がスポーツブックに参入

遊雅堂はDAZNでお馴染みベラジョンカジノの姉妹ブランド。ベラジョン運営スタッフが立ち上げ、使いやすさ・ペイメント・サポート対応時間など日本のプレイヤーが安心して楽しめる三拍子が揃った高水準のブックメーカーです。

2

Kakerin

Kakerin

10betが日本市場向けリニューアル

過去にはセリエAのビッグクラブとパートナーシップを結んだ経験を持つ世界的人気ブックメーカー10betが日本市場向けに賭けっこリンリンをオープン。日本語サポート・出金スピード共にトップクラスの質を誇ります。

3

ピナクル

ネットベットネットベット

オッズの高さが魅力、上級者向けブックメーカー

PINNACLEは業界最高峰のオッズとアービトラージ歓迎で世界中の上級者プレイヤーを魅了する大人気ブックメーカー。高額ベットや投資目的のプレイヤーには必須で、特にオッズの高さは賭け条件3倍でも納得のハイアベレージ。

ブックメーカーの競馬オッズに賭ける利点とは

ブックメーカーでも競馬オッズは日本でも人気が高く、そこには明確な理由があります。

ブックメーカーの競馬オッズで賭けるメリット日本中央競馬会(JRA)で賭けるメリット
大きいレースには1年前から高オッズで賭けることができる入金・出金はJRAのが簡単で早い
日本馬が過剰人気にならないので高オッズ発送時刻3分前まで賭けることができる
複数のレースを組み合わせてより高い払い戻しが狙える馬券の券種がブックメーカーよりも多い
ブックメーカー競馬オッズのメリットを比較

ブックメーカーの競馬では凱旋門賞オッズドバイワールドカップオッズが公開されており、以前より日本の海外競馬ファンに愛されてきました。2006年にマカヒキが挑んだ凱旋門賞より日本でもJRA独自オッズで馬券が発売されるようになりましたが、ブックメーカーオッズとJRAオッズを比較する人が増え、それと同時にブックメーカーで賭ける人が急増したという経緯です。世界屈指の国際GIだと、ブックメーカーではレース終了後すぐに翌年のオッズが公開されます。例えば、2023年の凱旋門賞が終了すると、すぐに2024年の凱旋門賞オッズが公開されるのです。どの馬が出走するかも分からないのにどうやって賭けるのかという声が聞こえてきそうですが、だからこそブックメーカーの競馬オッズが高めに設定されます。良血馬でクラシックディスタンスの距離で活躍する馬がいるとして、エクリプスSや愛チャンピオンSを勝利し、凱旋門賞の日付が近くなればなるほど当然のようにオッズは下がっていきます。直前で1.2倍までオッズが下がってしまうような馬に、ブックメーカーの競馬オッズではその数倍、数十倍以上で賭けるチャンスがあるのです。

ブックメーカーサッカーのオッズに賭ける

ブックメーカーでサッカーのオッズは圧倒的1番人気を誇るマーケットです。FIFAワールドカップ(W杯)やチャンピオンズリーグ(CL)でブックメーカーサッカーのオッズに賭ける人が多くなってきました。

ブックメーカーサッカーのオッズで賭けるメリットスポーツくじで賭けるメリット
世界中の大会やリーグが賭けの対象入金や出勤が楽
WINNERに比べてオッズが高いパターンは18通りとシンプル
還元率はスポーツくじの倍スポーツくじなので安心して賭けられる
ブックメーカー競馬オッズのメリットを比較

ブックメーカーサッカーのオッズが注目され始めた理由として、そもそもプレミアリーグやラ・リーガのクラブスポンサーとしてブックメーカーが多かったというのもありますが、”日本にはサッカーの賭けでスポーツくじしか存在しない”というのが大きいです。世界中のリーグや大会が対象となるブックメーカーサッカーのオッズとは異なり、WINNERやtotoの賭け対象としてJリーグがメインでオッズの種類が少ないです。そして、何より特徴的なのがその還元率の低さです。スポーツくじは「誰もが身近にスポーツに親しめる環境整備や、国際競技力向上のための環境整備など、新たなスポーツ振興政策を実施するため、その財源確保の手段として導入されたもの」になるので、絶対に胴元が負けることがあってはなりません。そして、その還元率は50%以下と驚愕の低さとなっています。つまり、最初から皆さんが賭けた50%以上は胴元が抜いていることになるのです。とはいえ、スポーツ振興政策は必要なこと。国とスポーツ政策のために貢献したいという方はWINNERやtotoを、ギャンブルとして高額配当を狙いたい方はブックメーカーサッカーのオッズを選択すればいいと思います。

ブックメーカーオッズを活かすのに重要なこと

ブックメーカーオッズの見方や変動の仕組み、オッズ比較のメリットについて解説してきましたが、最後に競馬新聞の記者出身で今はブックメーカーの専門家をしている私から皆さんに伝えたいことが1つあります。まず大前提として、ブックメーカーが抱えているトレーダーたちはプロの予想家だと思ってください。オッズをあれだけ上手く調整し、最終的には利益を生み出しているので、私達より遥かに予想に優れています。だからといって我々にチャンスがないわけではなく、ブックメーカーオッズの意味を知ることで勝ちに繋げる事ができるのです。

まず、オッズで判断するギャンブルはブックメーカーや競馬にしても絶対に止めた方がいいです。もう少し具体的に言うのであれば、「オッズが低い=当たりやすい」という考えはお勧めしません。ブックメーカーのオッズは強い選手・チームのオッズを低くしている訳ではなく、あくまで利益がでるかどうかを重視しています。つまりオッズが上手く分散されるようにオッズを決めているので、オッズが低いからといって当たりやすいと考えるのは間違いなのです。結果として格上とされるチームのオッズが低いことの方が多いですが、選手のコンディションなどを元に出されている数字ではないのです。プレイヤーはそこを加味して予想をすることで、ブックメーカーオッズに左右されず勝ちに繋げる事が期待できます。当サイトではブックメーカーの攻略情報など様々な記事を掲載しているので、参考にしてみてください。