FIFAワールドカップ2022で日本代表はドイツ代表と対戦し、ブックメーカーのオッズが大きな注目を集めました。日本代表は6大会連続のサッカーW杯出場とアジアでは強豪の地位を確立していますが、グループEで対戦するドイツ代表は過去に4回W杯を制した経験を持つ世界レベルの強豪国。サッカーを少しでも知っている人であればその格差は歴然です。ドイツに加えて強豪スペインとも同じグループEになった日本は海外メディアだけでなく、国内のメディアでも決勝トーナメント進出は厳しいという評価でした。
2022年11月23日、ハリーファ国際スタジアムで行われたワールドカップのグループE初戦となった試合で奇跡が起きました。日本代表がドイツ代表を相手に1-2というスコアで大金星を挙げ、誰も期待を抱くことのなかった試合が「ドーハの歓喜」として歴史に残る一戦となったのです。この記事では日本代表とドイツ代表の過去の対戦成績や出場選手、ブックメーカーオッズを紹介しながらFIFAワールドカップ2022の日本対ドイツの試合を解説していきます。
FIFAワールドカップ2022をブックメーカーオッズで解説FIFAワールドカップ2022のブックメーカーオッズについて分かりやすく解説しています。日本代表も参加するサッカーワールドカップに向けてブックメーカーはオッズを公開しており…>>続きを読む日本代表対ドイツ代表の通算成績と出場メンバー
日本代表とドイツ代表の過去の通算成績は1勝1敗1引き分けです。日本とドイツがサッカーワールドカップで過去に対戦したことは一度もなく、今回のFIFAワールドカップ2022が初めての対戦となりました。国際親善試合では2度戦ったことがあります。日本代表とドイツ代表にはどんな歴史があるのか、対戦した3試合について結果とスターティングメンバーを紹介していきます。
2004年キリンチャレンジカップ
日本代表とドイツ代表は2004年のキリンチャレンジカップで対戦。12月に行われたこの試合は日本代表にとってこの年最後の試合となり、強豪ドイツと対戦するとあって大きな盛り上がりを見せました。ブンデスリーガはシーズンを終了していたこともあり、世界的な選手も多く来日しています。ちなみに、この時のドイツ代表を指揮していたのはシュトゥットガルトやインテル、バイエルン・ミュンヘンといったクラブで活躍した名FWユルゲン・クリンスマン氏。日本代表の監督はジーコ氏でした。
結果は0-3でドイツ代表が勝利。ミロスラフ・クローゼの2得点とミヒャエル・バラックの得点に日本代表は沈みました。このキリンチャレンジカップでの日本とドイツのスターティングメンバーは以下の通りです。
日本代表
- GK 楢崎正剛
- DF 田中誠
- DF 加地亮
- DF 茶野隆行
- MF 福西崇史
- MF 藤田俊哉
- MF 稲本潤一
- MF 三都主アレサンドロ
- MF 小笠原満男
- FW 鈴木隆行
- FW 高原直泰
ドイツ代表
- GK オリバー・カーン
- DF パトリック・オウォモイエラ
- DF クリスティアン・ヴェアンス
- DF ペア・メルテザッカー
- DF クリスティアン・シュルツ
- MF ファビアン・エルンスト
- MF ミヒャエル・バラック
- MF ベルント・シュナイダー
- FW ミロスラフ・クローゼ
- FW ルーカス・ポドルスキ
2006年国際親善試合
日本対ドイツの2回目の試合となったのが、FIFAワールドカップ2006の開幕直前でした。開催国となるドイツと、オーストラリア戦を控えた日本代表にとってW杯前のテストマッチという位置付けになります。日本代表にとっては2004年に対戦して0-3と惨敗して以来のドイツとの試合。どれだけ強豪国との差を2年間で埋められたか確かめるいい機会と感じていたはずです。
この試合の結果は2-2で引き分け。試合後に「結果よりも内容」とジーコ氏が口にしたように、日本代表にとっては成長を感じられる確かな内容でした。中村俊輔や中田英寿を中心にゲームを組み立て、前線では柳沢敦が得意のオフザボールで相手DF陣を翻弄し、高原直泰が2得点を決めるというハッキリとしたゴールへの道筋は2年前にはありません。その後、クローゼとシュバインシュタイガーに決められましたが、ジーコ監督の表情が全てを物語っていましたね。
日本代表
- GK 川口能活
- DF 宮本恒靖
- DF 坪井慶介
- DF 中澤佑二
- MF 加地亮
- MF 中田英寿
- MF 中村俊輔
- MF 三都主アレサンドロ
- MF 福西崇史
- FW 柳沢敦
- FW 高原直泰
ドイツ代表
- GK イェンス・レーマン
- DF クリストフ・メッツェルダー
- DF ベルント・シュナイダー
- DF ペア・メルテザッカー
- DF マルセル・ヤンセン
- MF トルステン・フリンクス
- MF ミヒャエル・バラック
- MF ティム・ボロウスキ
- MF バスティアン・シュヴァインシュタイガー
- FW ミロスラフ・クローゼ
- FW ルーカス・ポドルスキ
FIFAワールドカップ2022グループステージ|ドーハの歓喜
日本対ドイツ3回目の対戦となったのがFIFAワールドカップ2022のグループステージ初戦。前評判では圧倒的にドイツ代表有利とされたこの試合で日本代表が勝利すると本気で予想した人は少なかったと思います。前半はドイツが終始優勢の中で日本はカウンターからの1点を狙う展開に。しかし、GK権田修一のファールで与えたPKをイルカイ・ギュンドアンが冷静に決めてドイツ代表が先制。前半戦を見る限りでは勝ち目など一切ありませんでした。しかし、堂安律や三笘薫、浅野琢磨といったスピードのある選手を投入して戦術を調整したことにより前線が活性化。ドイツ代表のDF陣が明らかに運動量が落ちたタイミングで日本がギアを上げると、後半30分に堂安律が同点ゴールを押し込みます。同点に追いついた日本は勝ちを狙いに前へ出るドイツの侵入を冷静に阻止し、前線のスピードを活かしてカウンターを狙い続けると、後半38分に浅野琢磨がシュートを決め1-2。アディショナルタイム7分と緊張感漂う時間が続きましたが、日本代表がドイツ代表相手に1-2で勝利して大金星を挙げました。この勝利はドーハの歓喜として今後も語り継がれそうです。
日本代表
- GK 権田修一
- DF 長友佑都
- DF 吉田麻也
- DF 板倉滉
- DF 酒井浩紀
- MF 田中碧
- MF 遠藤航
- MF 久保建英
- MF 鎌田大地
- MF 伊藤純也
- FW 前田大然
ドイツ代表
- GK マヌエル・ノイアー
- DF ニクラス・ズーレ
- DF アントニオ・リュディガー
- DF ニコ・シュロッターベック
- DF ダヴィド・ラウム
- MF ヨシュア・キミッヒ
- MF イルカイ・ギュンドアン
- MF セルジュ・ニャブリ
- MF トーマス・ミュラー
- MF ジャマル・ムシアラ
- FW カイ・ハフェルツ
日本対ドイツのブックメーカーオッズ|FIFAワールドカップ2022
FIFAワールドカップ2022で日本対ドイツのブックメーカーオッズについて紹介します。11月23日に行われた日本対ドイツの試合開始前にブックメーカーを確認したところ、ドイツ代表の勝利に1.46倍のオッズ、日本代表の勝利に7.20倍のオッズ、引き分けに4.90倍のオッズが設定されていました。ブックメーカーを専門としている私が最初にこオッズを見た時の印象としては、ドイツが勝利するのは大前提として、ドイツ勝利に随分と高いオッズが設定されているというものでした。ブックメーカーやトレーダー側がオッズを設定するのに日本代表を警戒している印象を受けたのです。
ドイツ代表が前半戦を支配し、PKで先制してからはドイツ代表のオッズは下がるばかり。一方で日本代表のオッズは上がるばかりで勝つ可能性というのは限りなく低くなったように思えました。しかし、日本代表が後半30分に堂安律のゴールで同点に追いつくと状況は一変。ドイツの勝利が27.0倍にまで上がり、日本代表のオッズが大きく下がって立場が一気に変わったのです。この状況ではまだドイツ代表がもう1点決めて再度リードする可能性もありましたが、ブックメーカーは日本が有利と判断したのです。
そして、後半38分に浅野琢磨が右足を振り抜いて日本代表がリードすると、Sportsbet.ioのブックメーカーオッズは、ドイツ代表の勝利に170.0倍、日本代表の勝利に1.02倍、引き分けに14.50倍のオッズに更新されました。ブックメーカーがこのオッズを付けるときは、ほぼドイツ代表勝利の可能性がゼロであることを意味します。この流れを見ていると、いかに日本代表の勝利が凄かったのかが分かりますね。
ちなみに、日本代表のサポーターの中には日本代表を応援する意味でもブックメーカーで日本代表勝利に賭けてた人は多かったようです。直前の段階で7.20倍のオッズが設定されていたということはより事前段階ではさらに高いオッズが設定されていたと予想できます。本当に勝つかどうかは関係なく、応援の意味でベットする人が多いのがブックメーカーの特徴ですので、サポーターが報われたのは嬉しいですね。ブックメーカーのオッズは試合との連動を眺めているだけで楽しめるものです。サッカーが好きな方はFIFAワールドカップの新たな楽しみ方として、日本対ドイツのような試合でのオッズ連動を楽しんでみると面白いかもしれません。
日本対スペインの通算成績とオッズ|W杯2022FFIFAワールドカップ2022で日本はスペインと対戦し、ブックメーカーのオッズが大きな注目を集めました。アジアの強豪として知られている日本ですが、同じグループEのスペインは…>>続きを読む