FIFAワールドカップベスト16のオッズ紹介|歴代進出国を振り返る
FIFAワールドカップ2022のベスト16をブックメーカーオッズと歴代大会から考察していきたいと思います。サッカーW杯もベスト16が出揃い、我らが日本代表もその仲間入りを果たしました。過去のワールドカップでも日本代表がベスト16入りを果たしたことは3回(日韓、南アフリカ、ロシア)ありましたが、ドイツやスペインといったW杯優勝経験のあるチームを破ってのベスト16入りは、サポーターとしても喜びが違います。日本サッカー界の明らかな成長が目に見え、今回のカタール大会こそどこまでいけるのか大きな期待を抱いてしまいますね。決勝トーナメント1回戦となるクロアチア戦に向けて、この記事ではワールドカップベスト16を前にブックメーカーがどんなオッズを設定したのか、歴代W杯ではベスト16でどんな国が揃っていたのかを紹介していきます。
ワールドカップ2022ベスト16出場国と対戦カード
ワールドカップ2022では12月3日にグループステージが終了し、ベスト16(決勝トーナメント)に進出するチームが出揃いました。今回のカタール大会では日本に敗れたドイツをはじめとし、ベルギーやウルグアイといった強豪がベスト16に進むことなく姿を消しています。一方で、36年ぶりのワールドカップ決勝トーナメント進出を決めたモロッコや、死のグループEでドイツとスペインを撃破した日本のベスト16入りが大きなサプライズとして世界的な話題となっています。それでは、ワールドカップカタール大会でベスト16入りした国と、その対戦カードを紹介していきます。
ベスト16・決勝トーナメント進出国
ワールドカップ2022カタール大会では以下の出場国がベスト16(決勝トーナメント)に進出を決めました。
- オランダ(グループA1位)
- セネガル(グループA2位)
- イングランド(グループB1位)
- アメリカ(グループB1位)
- アルゼンチン(グループC1位)
- ポーランド(グループC2位)
- フランス(グループD1位)
- オーストラリア(グループD2位)
- 日本(グループE1位)
- スペイン(グループE2位)
- モロッコ(グループF1位)
- クロアチア(グループF2位)
- ブラジル(グループG1位)
- スイス(グループG2位)
- ポルトガル(グループH1位)
- 韓国(グループH2位)
イングランドやブラジルなど強豪国が順当にベスト16進出を果たしましたが、やはり前回大会3位のベルギーが消えたのは衝撃でしたね。でも、欧州や南米だけでなく、日本や韓国といったアジア勢やモロッコやセネガルのアフリカ勢も決勝トーナメントに進んだのは大会が盛り上がる上で大きなこと。先述の通りサプライズという意味ではモロッコと日本のベスト16入りが選ばれると思います。
ベスト16・決勝トーナメント1回戦の対戦カード
ワールドカップ2022のベスト16(決勝トーナメント一回戦)では以下のように対戦カードが決まりました。
- オランダ対アメリカ
- アルゼンチン対オーストラリア
- フランス対ポーランド
- イングランド対セネガル
- 日本対クロアチア
- ブラジル対韓国
- モロッコ対スペイン
- ポルトガル対スイス
ワールドカップでベスト16に残るということは強豪である証ですが、世界ランキング上位の国同士が対決するというカードはありませんので、非常にバランスのとれたベスト16対戦カードになったと思います。ちなみに、上記の対戦カードは奇数が日本時間0時キックオフ、偶数が日本時間4時キックオフとなりますのでご参考にどうぞ。ワールドカップベスト16「日本対クロアチア」は12月6日の午前0時キックオフとなります。

ワールドカップ2022ベスト16のブックメーカーオッズ
ワールドカップ2022のベスト16が出揃い、ブックメーカー各社はオッズを公開しました。日本のTVなどメディアでも頻繁にオッズが報じられるのでご存じの方も多いと思いますが、ブックメーカーはヨーロッパを中心に文化として根強いている政府公認の賭けのことです。今回は紹介するオッズとして世界的ブックメーカーとして知られるKakerinのオッズを採用。ちょっとキャラクターがアレですが、ユヴェントスのスポンサーを務めた経験もある10betの日本市場向けとして人気があるブックメーカーです。サッカーの分析にかけては専門家と言える彼らブックメーカーのトレーダーが設定したワールドカップベスト16のオッズを紹介していきます。
ブックメーカーのベスト16オッズ
ワールドカップのベスト16オッズをブックメーカーは以下のように設定しました。決勝トーナメントが始まる前のオッズになっているのでご注意ください。
オランダ対アメリカ
ワールドカップベスト16、オランダ対アメリカの試合にブックメーカーが設定したオッズは以下の通りです。結果は3-1でオランダが勝利しました。
- オランダ勝利:2.0倍
- 引き分け:3.28倍
- アメリカ勝利:4.10倍
オランダが2.0倍で優勢のオッズとなりましたが、結果はその通りオランダの勝利となりました。ブックメーカーでは圧倒的な実力差があると判断された場合は1.1倍~1.3倍程度になることが多いです。そう考えれば、アメリカに勝機はあるとブックメーカー側は判断したのだと思います。ブックメーカーの得点王予想オッズで4位につけているコーディ・ガクポの活躍も注目でしたが、この試合では得点はありませんでした。
アルゼンチン対オーストラリア
ワールドカップベスト16、アルゼンチン対オーストラリアの試合にブックメーカーが設定したオッズは以下の通りです。結果は2-1でアルゼンチンが勝利しました。
- アルゼンチン勝利:1.24倍
- 引き分け:6.02倍
- オーストラリア勝利:13.13倍
アルゼンチンが1.24倍のオッズとなりましたが、これはブックメーカーとしては”余程のことがない限りはアルゼンチンが勝利”と判断している証だと思います。結果はその通りアルゼンチンの勝利となりましたが、予想していたよりも余裕のない試合になりましたね。それでも前評判ではオーストラリアがベスト16に進むなんて誰も予想しませんでした。ベスト16でサプライズが起きても不思議ではない試合だっただけに、同じアジアの健闘を称えたいと思います。
フランス対ポーランド
ワールドカップベスト16、フランス対ポーランドの試合にブックメーカーが設定したオッズは以下の通りです。結果は3-1でフランスが勝利しました。
- フランス勝利:1.32倍
- 引き分け:5.25倍
- ポーランド勝利:9.90倍
フランスが1.32倍のオッズとこの試合も差が開きましたが、ブックメーカーのオッズが示した通りに試合は進みましたね。レヴァンドフスキを完璧に封じたフランスですが、攻撃ではエムバペが爆発。この試合で2得点をあげて大会得点ランキングで単独首位に立ちました。エムバペばかりに注目が集まりますが、ベテランのオリビエ・ジルーもゴールを含めて流石の働き。次は優勝候補のライバル、イングランドと対戦です。
イングランド対セネガル
ワールドカップベスト16、イングランド対セネガルの試合にブックメーカーが設定したオッズは以下の通りです。結果は3-0でイングランドが勝利しました。
- イングランド勝利:1.54倍
- 引き分け:3.92倍
- セネガル勝利:6.83倍
イングランドは1.54倍のオッズがつきました。セネガルを相手にもう少しオッズがついても不思議ではないと思いましたが、やはりブックメーカーの想定以上の差がこのベスト16にはありましたね。イングランド代表はやはり別格でした。今大会ではアシストが多かったハリー・ケインから初得点がうまれたのは今後に向けて大きいはず。イングランドとフランスが激突する次で真価が問われます
日本対クロアチア
ワールドカップベスト16、日本対クロアチアの試合にブックメーカーが設定したオッズは以下の通りです。
- 日本勝利:3.68倍
- 引き分け:3.21倍
- クロアチア勝利:2.15倍
日本対クロアチアの試合はこのようなオッズになりました。相手は前回大会準優勝のクロアチアですから、日本代表の評価を考えればもっとオッズが高くてもいいと思います。実際にドイツやスペインは1.4倍程度の低いオッズが設定されていました。しかし、ドイツとスペインを撃破した日本代表の評価は世界的にも急上昇。優勝経験のある国を負かしたのだからクロアチアに勝っても不思議ではないという考えがオッズに表れています。
ブラジル対韓国
ワールドカップベスト16、ブラジル対韓国の試合にブックメーカーが設定したオッズは以下の通りです。
- ブラジル勝利:1.26倍
- 引き分け:5.91倍
- 韓国勝利:11.46倍
ブラジルは1.26倍とさすがのオッズが設定されましたね。これはほぼ間違いなしといったオッズでしょう。仮に日本がベスト8に進むことがあれば、ブラジル対韓国の勝者と当たることになります。ただ、韓国もポルトガルに勝利してベスト16入りを果たした猛者です。アジアの中では日本よりもフィジカルに優れたチームですし、ソン・フンミンはもちろん、ナポリのキム・ミンジェも注目株。ブラジル相手にどんな試合を見せてくれるのか楽しみです。
モロッコ対スペイン
ワールドカップベスト16、モロッコ対スペインの試合にブックメーカーが設定したオッズは以下の通りです。
- モロッコ勝利:6.11倍
- 引き分け:3.86倍
- スペイン勝利:1.60倍
スペインは1.60倍のオッズが付いていますが、驚くべきはモロッコに6.11倍しかブックメーカーオッズが付いていないことです。36年ぶりのベスト16というモロッコにそこまでのオッズが付くのはやはりグループFでクロアチア、ベルギーを抑えて首位通過を決めたからでしょう。スペイン代表も日本に負けて気が引き締まっていると思いますが、モロッコにとってはグループF1位がフロックでないことを証明するための試合です。
ポルトガル対スイス
ワールドカップベスト16、ポルトガル対スイスの試合にブックメーカーが設定したオッズは以下の通りです。
- ポルトガル勝利:1.95倍
- 引き分け:3.37倍
- スイス勝利:4.17倍
ポルトガルに1.95倍のオッズが設定されましたが、欧州同士の対決になるのでお互いの手の内は明らか。1発勝負ではどちらが勝っても不思議ではありませんが、経験値の部分ではクリスティアーノ・ロナウド擁するポルトガルの方が上の印象ですね。このカードでは引き分けがあっても不思議ではなさそう。ブックメーカーのこのオッズは90分での結果予想になりますので、引き分けも考えなくてはいけませんね。

歴代ワールドカップのベスト16を振り返る
ワールドカップのベスト16に日本が残り盛り上がっていますが、過去の大会でどこの国がベスト16に残っていたのか意外と記憶に残っていませんよね。98年のフランスW杯以降、ベスト16にどの国が残っていたのか振り返りながら紹介していきます。
1998年フランスW杯ベスト16
1998年のフランスワールドカップでは以下の国がベスト16に残っていました。
- ブラジル
- チリ
- ナイジェリア
- デンマーク
- オランダ
- ユーゴスラビア
- アルゼンチン
- イングランド
- イタリア
- ノルウェー
- フランス
- パラグアイ
- ドイツ
- メキシコ
- ルーマニア
- クロアチア
98年フランス大会は地元開催となったフランスが優勝し、決勝は前回大会の王者ブラジルとの対決でした。大会最優秀選手はロナウドで、得点王にはダヴォール・シューケルが輝きました。この大会ではフランスの英雄ジネティーヌ・ジダンが活躍したのが印象的ですね。日本代表にとっては初のW杯となりましたが、グループステージ最下位で大会を終えています。
2002年日韓ワールドカップ
2002年の日韓ワールドカップでは以下の国がベスト16に残っていました。
- ドイツ
- パラグアイ
- メキシコ
- アメリカ
- スペイン
- アイルランド
- 韓国
- イタリア
- デンマーク
- イングランド
- ブラジル
- ベルギー
- スウェーデン
- セネガル
- 日本
- トルコ
2002年日韓W杯は王国ブラジルが優勝し、決勝の相手はドイツでした。大会最優秀選手はドイツのオリバー・カーンで、得点王はロナウドでした。ベッカムヘアが大流行したのが懐かしいですね。日本代表にとっては2回目のW杯にして初のベスト16に進出。決勝トーナメント1回戦でトルコに敗れてしまいましたが、そのトルコはこの大会を3位で終える大躍進でした。
2006年ドイツW杯
2006年のドイツワールドカップでは以下の国がベスト16に残っていました。
- ドイツ
- スウェーデン
- アルゼンチン
- メキシコ
- イタリア
- オーストラリア
- スイス
- ウクライナ
- イングランド
- エクアドル
- ポルトガル
- オランダ
- ブラジル
- ガーナ
- スペイン
- フランス
2006年のドイツワールドカップはイタリアが優勝し、決勝の相手はフランスでした。大会最優秀選手はジネティーヌ・ジダンで、大会得点王はミロスラフ・クローゼ。このW杯を最後に引退を表明していたジダンでしたが、決勝戦でのマテラッツィに対する頭突きは歴史に残るシーンでした。日本代表はブラジルと同じグループFに入り最下位で終えています。残念ながら2大会連続のベスト16入りはなりませんでした。
2010年南アフリカW杯
2010年の南アフリカワールドカップでは以下の国がベスト16に残っていました。
- ウルグアイ
- 韓国
- アメリカ
- ガーナ
- オランダ
- スロバキア
- ブラジル
- チリ
- アルゼンチン
- メキシコ
- ドイツ
- イングランド
- パラグアイ
- 日本
- スペイン
- ポルトガル
2010年の南アフリカW杯はスペインが優勝し、決勝の相手はオランダでした。最優秀選手はディエゴ・フォルランで、得点王はトーマス・ミュラー、ダビド・ビジャ、ヴェスレイ・スナイデル、ディエゴ・フォルランの4選手が輝いています。日本代表はグループEをオランダと共に通過しベスト16入りへ。しかし、決勝トーナメント1回戦となったパラグアイ戦をPK戦の末に落としてこの大会を終えました。
2014年ブラジルW杯
2014年のブラジルワールドカップでは以下の国がベスト16に残っていました。
- ブラジル
- チリ
- コロンビア
- ウルグアイ
- オランダ
- メキシコ
- コスタリカ
- ギリシャ
- フランス
- ナイジェリア
- ドイツ
- アルジェリア
- アルゼンチン
- スイス
- ベルギー
- アメリカ
2014年ブラジルワールドカップはドイツが優勝し、決勝の相手はアルゼンチンでした。大会最優秀選手にはリオネル・メッシ、大会得点王にはハメス・ロドリゲスが輝いています。コロンビア、ギリシャ、コートジボワールと同じグループCになった日本でしたが1勝もあげることが出来ずに最下位で大会を終えています。
2018年ロシアワールドカップ
2018年のロシアワールドカップでは以下の国がベスト16に残っていました。
- ウルグアイ
- ポルトガル
- フランス
- アルゼンチン
- ブラジル
- メキシコ
- ベルギー
- 日本
- スペイン
- ロシア
- クロアチア
- デンマーク
- スウェーデン
- スイス
- コロンビア
- イングランド
2018年ロシアワールドカップを優勝したのはフランス、準優勝はクロアチアでした。大会最優秀選手はルカ・モドリッチ、大会得点王にはハリー・ケインが輝いています。キリアン・エムバペの伝説が始まった大会でもありましたね。日本代表はコロンビアと共にグループを突破しベスト16入りを達成。決勝トーナメント1回戦ではベルギーと当たり、前半だけで2得点を奪うも後半に3点を奪われまさかの敗戦。大会史上、最もベスト8に近づいた大会でした。

ワールドカップ2022ベスト16オッズをブックメーカーで確認
今回の記事では「FIFAワールドカップのベスト16とオッズ」をテーマに解説しました。FIFAワールドカップ2022もグループステージが終了して、いよいよラウンド16が始まります。
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