テニスの全仏オープンは超過酷!?クレーコートの特徴と歴代優勝者【2021年最新】

テニスの大会は開催国、コート、気候などさまざまな条件に左右されますが、中でも「超過酷」と称されるのが全仏オープンです。全仏オープンはテニスの主要国際大会の中でも波乱の多い大会として有名であり、優勝者を予想するのは決して簡単なことではありません。

この記事では、全仏オープンが「超過酷」と言われる理由や歴代優勝者、さらに気になる日本人選手の成績などについて解説します。この記事を読めば、全仏オープンが一筋縄ではいかない大会であることが納得できますので、ぜひ大会の勝敗予想に活用してください!

全仏オープン(テニス)の基本情報 | 開催時期&場所は?

全仏オープンは、テニスの数ある国際大会の中でもユニークな特徴を持つ大会です。「テニスはそれほど詳しくない」という初心者の方向けに、まずは全仏オープンの基本情報についてご紹介しましょう。

全仏オープンはグランドスラム(四大大会)の一つ

全仏オープンは、テニスにおけるグランドスラム(四大大会)の一つに数えられる歴史ある大会です。それぞれの開催時期は下記の通りで、全仏オープンはグランドスラムとして年で2番目に早く開催されます。

  • 全豪オープン:1月
  • 全仏オープン:5~6月
  • 全英オープン(ウィンブルドン):6~7月
  • 全米オープン:8~9月

もともと全仏オープンはフランス国内選手のNo.1を決める「フレンチ選手権」として開催されていましたが、1925年より現在のとおり国際大会となりました。その他のグランドスラムが月曜日~日曜日の計14日間で開催されるのに対し、全仏オープンは日曜日~日曜日の計15日間と、1日長く開催される特徴があります。

開催時期は5~6月

全仏オープンが開催されるのは、フランスの初夏にあたる5月末~6月上旬。気温は約20度と選手にとって快適ですが、雨が多い時期でもあることから突然の大雨によって試合が中断・延期となることも少なくありません。また、近年は6月と言えど気温が30度近くなることもあり、照りつける太陽によって選手も体力を消耗します。テニスをするには総じて快適な気候と言えますが、選手はその日の天候によってコンディションを左右されやすいのも事実です。

開催場所はフランス・パリ

全仏オープンが開催されるのは、フランスの首都パリにあるスタッド・ローラン・ギャロス。パリの観光地としても有名なブローニュの森に隣接しており、まるで「大都会の中のオアシス」のごとく緑が美しいエリアです。スタジアムの名前の由来になっているローラン・ギャロスはフランス出身の飛行家で、世界で初めて地中海横断飛行に成功した人物として知られています。また、センターコートである「コート・フィリップ・シャトリエ」は、フランスを代表する歴史的名テニスプレイヤーの名前をとったもので、いずれをとってもフランスの歴史が身近に感じられる会場だと言えるでしょう。

なお、センターコートの「コート・フィリップ・シャトリエ」には2020年から開閉式屋根が取り付けられ、突然の雨による中断を防ぐことが可能になりました。同じく2020年には予選などが行われるアザーコートにも照明が設置されたため、日没後でも試合を中断することなく、安定した試合運営が実現されています。

テニスの全仏オープンが「最も過酷」な理由

数あるテニスの国際大会の中でも、全仏オープンは「最も過酷」と称されることがあります。実際、世界トップクラスのテニスプレイヤーでも、全仏オープンを苦手としている選手は少なくありません。そこでここでは、なぜ全仏オープンがそれほど過酷な大会なのか、コートやスタジアムの環境に着目しながら紐解いていきましょう。

クレーコート(赤土)の特徴

全仏オープンのシンボルともいえるのが、赤土でできたクレーコートです。一般的なコートに比べると、クレーコートには下記のような特徴があります。

  • 球足が遅い
  • ボールがよく跳ねる
  • 際どい球にスライディングで追いつける

攻撃時には強烈なショットでも決まりにくく、守備時には際どい球でもスライディングで対応できるのが、全仏オープンの特徴です。つまり、一般的な大会に比べるとロングラリーになりやすいため、技術だけでなくスタミナや精神的な強さが勝負の鍵を握ります。攻撃面でのパワーを備えた選手よりも、守備面での技術やコントロールに優れた選手の方が有利な大会だと言えるでしょう。

クレーコートとの相性が勝敗を分ける

全仏オープンのクレーコートは得意・不得意がハッキリと分かれるため、「クレーコートとの相性が勝敗に直結する」と言っても過言ではありません。ファンの間では「レッドクレー(赤土)には魔物が棲む」と言われることもあり、過去には数多くの番狂わせを生み出してきました。

例えば、世界トップクラスのテニス選手として知られているロジャー・フェデラー選手(スイス)は、グランドスラムで数多くのタイトルを獲得しているにもかかわらず、全仏オープンは1度しか優勝を経験していません。同じくノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)も全仏オープンとの相性が決して良いとは言えず、2021年の優勝が通算で2回目の全仏オープン制覇となりました。このように世界の名だたる名プレイヤーたちが苦戦していることを考えると、全仏オープンの勝者を予想するのは極めて難しいと言えるでしょう。

フランス勢のホームアドバンテージ

フランスで開催となる全仏オープンはフランス勢にとって非常に有利な環境であり、国外の選手は何かと苦戦を強いられます。たとえばフランス人選手の試合となると1プレイごとに大きな歓声が上がり、相手選手にはブーイングが浴びせられることも珍しくありません。さらに審判のコールや場内アナウンスも、英語ではなくすべてフランス語で行われます。フランス国外の選手からすれば、否が応でも「アウェイ」な空気に苦しめられることでしょう。

全仏オープン(テニス)の歴代優勝者【2021年最新】

世界で「最も過酷」と称される全仏オープンでは、歴代の優勝者も大きく偏っています。ここでは過去10年間における歴代優勝者、さらに気になる日本人選手の成績についてご紹介しましょう。

歴代優勝者と優勝賞金

男子女子
2012ラファエル・ナダル(スペイン)マリア・シャラポワ(ロシア)
2013ラファエル・ナダルセリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)
2014ラファエル・ナダルマリア・シャラポワ
2015スタン・ワウリンカ(スイス)セリーナ・ウィリアムズ
2016ノバク・ジョコビッチ(セルビア)ガルビネ・ムグルサ(スペイン)
2017ラファエル・ナダルエレナ・オスタペンコ(ラトビア)
2018ラファエル・ナダルシモナ・ハレプ(ルーマニア)
2019ラファエル・ナダルアシュリー・バーティ(オーストラリア)
2020ラファエル・ナダルイガ・シフィオンテク(ポーランド)
2021ノバク・ジョコビッチバルボラ・クレイチコバ(チェコ)

過去10年間の全仏オープンにおける男子シングルス、女子シングルスの優勝者は上記の通りです。女子はほぼ毎年優勝者が入れ替わっているのに対し、男子はラファエル・ナダル選手が圧倒的な強さを誇ることがお分かりでしょう。また、全仏オープンのシングルス優勝者に贈られる賞金は、2021年は140万ユーロ(約1億8500万円)でした。2019年には230万ユーロ(約2億8000万円)だったため、ここ数年に限っては賞金が減少傾向にあると言えます。

男子シングルスはラファエル・ナダルの独壇場

全仏オープンの男子シングルスで圧倒的な強さを見せつけているのが、ラファエル・ナダル選手。2021年大会は準決勝でジョコビッチ選手に敗れたものの、過去に参加した17回のうち、なんと13回も全仏オープン制覇を成し遂げています。全仏オープンの優勝回数ランキングでも2位の8回を大きく引き離しており、その圧倒的な成績からファンの間では「クレーキング」の異名をとっています。

【日本勢】大坂なおみ選手の成績

日本の女子テニス界を代表する大坂なおみ選手ですが、全仏オープンではなかなか満足のいく結果を残せていません。過去参加した5大会はいずれも3回戦までに敗退しており、通算成績も7勝4敗と厳しい戦いを強いられています。大坂なおみ選手は、全豪オープンや全米オープンで優勝を経験しているように、ハードコートを得意とする選手です。ハードコートが得意な選手はクレーコートを苦手とする傾向にあるため、大坂なおみ選手にとっても全仏オープンを勝ち抜くのは至難の業と言えるかもしれません。

【日本勢】錦織圭選手の成績

日本の男子テニス界を代表する錦織圭選手は、全仏オープンでもまずまずの成績を残しています。2015年、2017年、2019年の3大会ではベスト8入りも果たしており、全米オープンや全豪オープン等と比較しても、全仏オープンとの相性は決して悪くないと言えるでしょう。全仏オープンでの通算成績は26勝11敗と大きく勝ち越しています。近年は怪我に悩まされることの多い錦織圭選手ですが、完全復帰すれば全仏オープンで活躍する姿も期待できることでしょう。

テニス・全仏オープンを日本国内で視聴する方法

全仏オープンを日本国内で放送しているのは、主にテレビ東京とWOWOWの2つ。テレビ東京は大坂なおみ選手や錦織圭選手の試合、男女シングルスの決勝戦を放送するのに対し、WOWOWでは1回戦から決勝まで万遍なく視聴することができます。日本人選手だけでなく、「注目選手の試合をたっぷり見たい」という人は、WOWOWなら心ゆくまで全仏オープンを楽しむことができます。また、フランスと日本の時差は8時間あり、リアルタイムだと日本時間の深夜から早朝にかけて放送されます。手に汗握る白熱の試合を見れば、寝不足も吹き飛んでしまうことでしょう。

試合の勝敗を予想するうえでは、ドロー表も欠かせません。ドロー表とはテニスにおけるトーナメント表のことであり、ドロー表を見ることで注目選手の「運の良さ」や大会全体の展望を予想することができます。

ぜひこの記事を参考に全仏オープンの特徴を頭に入れ、「最も過酷」と称される全仏オープンを新しい角度から観戦してくださいね!

Related Articles