オリンピックからアマチュア選手が消えた3つの理由|現在はどうなっている?

オリンピックは世界中の人達から注目されている大きなスポーツイベント。4年に1度の開催とあって、大会が始まればスポーツに興味が無い人もテレビから観戦します。

現在は世界中のスポーツのプロが集まる大会になっていますが、過去はアマチュア選手のみが出場できる大会でした。そこで本記事では、オリンピックに出場するのが、アマチュア選手からプロの選手になった理由を徹底解説しています。

オリンピックについて興味がある人は、是非最後までご覧下さい。

昔のオリンピックはアマチュア選手が多かった理由

まずは、過去のオリンピックにアマチュア選手が出場していた理由を2つに厳選して解説していきます。
アマチュア選手のみを出場条件にしていたオリンピックに対して疑問を持っている人は、是非最後までご覧下さい。

プロに対する偏見

昔はスポーツをお金稼ぎ目的とプレーしているプロ選手に対して、良い印象を持たない風潮がありました。その為、「参加すること自体が栄誉」という考え方だったオリンピックには、プロ選手を出場させないと決まっていたようです。

「スポーツにおけるアマチュアリズムとは、趣味としてスポーツを行い、それによって生計を営んだり賞金を得るなど、経済的な利益を追求してはならないという考え方で、19世紀初頭、イギリスの中産階級の社会で発生した。」(引用:平凡社 世界大百科事典 第2版)

昔は上記のようなアマチュアリズムという思想が浸透されていました。過去のオリンピックを語る上でよく使われる単語なので、是非覚えておきましょう。簡単にまとめると、オリンピックはお金目的でスポーツをしているプロ選手ではなく、趣味でスポーツを楽しんでいた当時のアマチュアリズムという思想に合っている選手しか出場できませんでした。

収益を目的としていなかった

オリンピックという大会は収益を目的に開催されていませんでした。その為、プロの選手を出場させるのに必要な賞金などの出費が発生しなかったようです。

現在のオリンピックは出場国に一定の金額が支払われるだけでなく、成績に応じて賞金を支給します。スポーツの種目も増えているので、選手に支払う出費は非常に大きいのが現在のオリンピックです。

現在はプロの選手を出場させるので収益が必要ですが、過去のオリンピックは大会を開催させる為の出費が少なかったので収益が必要なかったと覚えておきましょう。

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オリンピックにアマチュアが消えた理由

先ほどは昔のオリンピックにアマチュアの選手が出場していた理由を紹介しました。実際にオリンピックが開催されて以来、一定の大会はアマチュア選手のみの大会になっています。

しかしながら、現在はプロ選手のみが出場していて、アマチュア選手は出場していません。その理由を3つ紹介していきます。

商業化を開始するため

アマチュア選手のみが出場できるオリンピックは選手に対しての出費を抑えることができていましたが、スタジアムの構築などで一定の支出は発生しました。
また、昔から注目度の高い大会ではありましたが、出場選手がアマチュアだったので、開催国は外国人の観光による経済の活性化などが現在に比べて見込めていませんでした。
その結果、収支バランスが崩れて、場合によっては自国開催によって赤字が発生するというようなケースが発生します。それによって、オリンピックを自国開催したいという国が少なくなり問題になりました。

そこから商業化を本格的に検討され始めて、開催国に収支面で大きなメリットが得られるように大会方針が修正されるようになります。
収支を増やすにはプロ選手の出場が最も効果的だったので、アマチュア選手が徐々に少なくなり、現在は完全に居なくなりました。

スポーツの注目度が上がった

昔に比べて、現在はスポーツの注目度が大きく上がりました。
実際にほとんどのスポーツが、過去に比べて市場規模が数倍〜何十倍に変わっています。
スポーツの注目度が上がって日常からプロの選手を見られるようになった観客が、アマチュア選手のみ出場する大会に興味を持つ可能性は限りなく低いです。

オリンピックに出場する選手がプロに変わったことで、スポーツが好きな人が積極的に観戦するようになりました。
プロ選手を出場させたことで、オリンピックに興味を持つ人が増えたと覚えておきましょう。

アマチュアとプロに大きな差が生まれた

プロ選手は日頃からスポーツに特化してトレーニングを積み重ねているのに対して、アマチュア選手は他の仕事をしていてスポーツは趣味程度に行っていた為、双方のレベルの差が大きくなりました。
言い換えると、アマチュア選手が出場するオリンピックはレベルが非常に低く、日常的にプロの選手が出場しているスポーツの国内リーグの方がレベルが高くて面白いという状態に陥ります。

例えば日本のサッカーで例えると、地域リーグが過去のオリンピックのレベルで、J1リーグが日頃に行われていたレベルというイメージです。
もちろん地域リーグよりJ1の方がレベルが高くて面白いので、興味を持つ人の数は圧倒的に変わります。

アマチュアとプロのレベルに大きな差が生まれたことで、多くの人にオリンピックに興味を持ってもらう為にプロ選手を出場させるようになりました。

現在のオリンピックの状態

過去のアマチュア選手が中心だったオリンピックに対して、現在はどのように変わったのか3つにまとめて解説していきます。

プロが本気でぶつかり合う

現在は各国を代表するレベルの高いプロ選手のみが出場する大会になっていて、それぞれが国の威厳と誇りを持って本気でぶつかり合う状態です。
プロが本気でぶつかり合うので、アマチュアでは見られないスーパープレーを見ることができます。

また、見応えのある戦いが見られる大会になったことで、オリンピックに興味を持つ人が圧倒的に増えました。
現在はアマチュアはもちろん、各国の国内のスポーツイベントでも見ることができない高レベルの試合を見ることができます。

賞金や身分が与えられる

現在のオリンピックは出場するだけで一定の額が支給されて、メダル獲得など少しでも高い成績を残すことで、大きな賞金を与えられます。それだけでなく、オリンピックで活躍した選手は非常に大きな身分・評価を受けることが可能です。

女子レスリングの吉田沙保里は、オリンピックで3連覇という非常に大きな成績を残して、日本の国民栄誉賞に選出されました。
2012年のロンドンオリンピックでは、サッカー日本代表がメキシコ大会以来のベスト4進出を果たして、大会終了後には多くの選手がテレビ番組など、メディアへ出る機会が圧倒的に増えています。

オリンピックで活躍すれば、賞金だけでなく大きな身分を得ることが可能です。

世界的な大会として認められる

オリンピックは世界的な大会として認められていて、多くの国が少しでも多くの種目で出場したいと考えています。
2016年リオデジャネイロオリンピックのサッカーでは、世界的スパースターのネイマールが招集されたことで話題を呼びました。代表の招集に強制力が無いにも拘らず、クラブチームがスーパースターの離脱を了承したのは、オリンピックが世界的に名誉のある大会だからです。
東京オリンピックでは、サッカー界のレジェンドである本田圭佑や香川真司などが自らオリンピックにオーバーエイジ枠で出場したいと提言しています。

現在のオリンピックは、誰もが出場したい大会である世界的なスポーツイベントです。

現在のオリンピックの注意点

最後に、現在のオリンピックで注意しなければいけないポイントを解説していきます。

政治利用されることがある

オリンピックは世界中の人達が見ている大会に成長したので、国の文化や政治に関することをアピールする選手や観客が増えてきました。
国の文化や政治は非常にセンシティブな内容で、選手の主張が国際的な問題に発展する可能性も十分に考えられます。

エチオピア代表のマラソン選手であるフェイサ・リレサが、ゴール寸前で母国の政府に抗議するポーズを行なったことで、非常に大きな話題を呼びました。

世界中が注目している大会だからこそ、選手や観客はスポーツに文化や政治問題を介入させないよう対策することが大切です。

ボランティアの無給労働

オリンピックのボランティアには給料が発生することなく、タダ働きになっている状態になります。
ボランティアに対してのみ、過去の思想である「参加すること自体が栄誉」が残っているようです。オリンピックのボランティアに参加する人は、それ自体が名誉だという文言で実質はタダ働きの状態になります。
それだけでなく、交通費など必要な費用は全て自費になっていて、ボランティアをすることに全くメリットがない状態です。

現在はボランティアでギリギリ足りている状態ですが、将来的に人手不足が深刻化すれば給料を渡すなどの対策が必要になるでしょう。

賄賂による招致問題

オリンピックが自国開催されることによって多くの外国人客が観光に来ると予測できます。その結果、大きな経済効果が現れて国内の景気が良くなる可能性が高いです。
そこで、自国で開催されるように賄賂が発生するとい問題が発生しました。
東京オリンピックでは、電通が東京招致活動に対して6億円の寄付を行なっていたと発覚しています。他にも東京五輪招致委員会が海外に多くの送金をしているのも発覚していて、問題になりました。

賄賂ではなく正当な理由でオリンピックの開催国が決まるようにしなければ、スポーツファンが離れていく可能性が高いので修正する必要があるでしょう。

まとめ

本記事ではオリンピックからアマチュア選手が抜けた理由などを徹底解説しました。
現在はプロの選手が本気でぶつかり合う世界的な大会に成長して、多くのスポーツファンが楽しみにしています。

今年は東京オリンピックの開催が予定されていて、コロナウイルスの状況にもよりますが、外国人が少しでも国内へ観光に来るかもしれません。もし観光客が来なくても、世界中の人がテレビの前で熱狂しているでしょう。

アマチュアの大会から、世界的なスポーツイベントに成長したオリンピックに、今後も注目です。