大坂なおみ選手の活躍もあり、近年になって女子テニスを観戦するようになったという方は多いのではないでしょうか?そこで気になるのが、>「今までの女子テニス選手で最強のプレイヤーは誰?」ということでしょう。この記事では、過去の四大大会(グランドスラム)での優勝回数にも注目しながら、女子テニスの歴代名プレイヤーを7名ご紹介します。日本人の名選手や今後の活躍が期待される若手選手もあわせて紹介しますので、ぜひこれからのテニス観戦の知識として役立ててください。
美人もたくさん!?歴代の女子テニス名プレイヤー7選
まず初めに、テニスの四大大会(グランドスラム)の優勝回数ランキングをご紹介しましょう。四大大会とは全豪オープン、全仏オープン、全英オープン、全米オープンの4つのことで、テニスの国際大会としては最も権威ある4大会です。
| ランキング | 選手名 | 出身国 | 優勝回数 | 全豪 | 全仏 | 全英 | 全米 |
| 1位 | マーガレット・スミス・コート | オーストラリア | 24 | 11 | 5 | 3 | 5 |
| 2位 | セリーナ・ウィリアムズ | アメリカ | 23 | 7 | 3 | 7 | 6 |
| 3位 | シュテフィ・グラフ | ドイツ | 22 | 4 | 6 | 7 | 5 |
| 4位 | ヘレン・ウィルス・ムーディ | アメリカ | 19 | 0 | 4 | 8 | 7 |
| 5位 | クリス・エバート | アメリカ | 18 | 2 | 7 | 3 | 6 |
| 5位 | マルチナ・ナブラチロワ | チェコ | 18 | 3 | 2 | 9 | 4 |
2000年代に活躍したセリーナ・ウィリアムズから1920年代に活躍したヘレン・ウィルス・ムーディまで、往年の名選手たちがズラリと名を連ねます。アメリカ出身選手が多いのも、女子テニスの特徴と言えるでしょう。以上のランキングを踏まえながら、ここからは特に偉大な記録や記憶に残る7選手をご紹介します。
1. マーガレット・コート
オーストラリア出身のマーガレット・コートは、四大大会で最多となる24勝を挙げた伝説の名プレイヤー。1970年には四大大会すべてで優勝を達成する「年間グランドスラム」を成し遂げており、これは女子テニスの長い歴史の中でも3名しか達成していません。特に地元開催となる全豪オープンでは、14回の参加で11回優勝という圧倒的な強さを誇りました。また、四大大会のすべてで2回以上優勝するという「ボックスセット」も達成しています。
2. マルチナ・ナブラチロワ
チェコ出身のマルチナ・ナブラチロワは、おもに1970年代~1980年代に活躍したサウスポーの選手。四大大会の中では特に全英オープン(ウィンブルドン)を得意とし、同大会としては最多の9回の優勝を経験しています。1983~1984年にかけては四大大会で6連勝という偉業も成し遂げており、2000年代にはダブルスで現役復帰を果たし大きな話題となりました。アメリカでは政治運動などにも深く貢献しており、スポーツを超えた幅広い分野で活躍しています。
3. シュテフィ・グラフ
ドイツ出身のシュテフィ・グラフは、歴代3位となる22回の四大大会優勝を誇る名選手。1988年には四大大会ですべて優勝する「年間グランドスラム」に加え、ソウルオリンピックでは女子テニスで金メダルを獲得しています。これは「年間ゴールデンスラム」とも呼ばれており、女子テニスのみならずテニスの長い歴史の中で史上初・唯一の「年間ゴールデンスラム」達成者となります。プライベートでは2001年に男子テニスプレイヤーのアンドレ・アガシとの結婚を発表。シングルスでランキング1位となっていた期間は通算で377週と、歴代最長の記録を保持しています。
4. マルチナ・ヒンギス
マルチナ・ヒンギスは、主に1990年代~2000年代初頭に活躍したスイス出身の選手。グランドスラムの優勝は5回と決して多くありませんが、その端麗な容姿から大きな人気を集めました。ヒンギスは16歳6か月で世界ランキング1位に輝くという華々しい記録を持っており、この最年少記録はいまだに破られていません。また、シングルスのみならずダブルスでも偉大な成績を残しており、ダブルスではなんと13度の四大大会優勝を達成しています。混合ダブルスも含めると全部で25回の四大大会制覇をしたことにもなり、2013年には国際テニス殿堂入りも果たしています。
5. セリーナ・ウィリアムズ
セリーナ・ウィリアムズは、四大大会で歴代2位となる23回の優勝を誇るアメリカ出身の選手。シングルス、ダブルスともに四大大会制覇、オリンピック金メダルという「キャリアゴールデンスラム」を成し遂げた唯一の選手で、「歴代最強」と称されることも少なくありません。他選手を圧倒するフィジカルとパワーでテニスファンを魅了し、生涯獲得賞金は9000万ドルを超えるとも言われています。
6. ビーナス・ウィリアムズ
セリーナ・ウィリアムズを語るうえで欠かせないのが、姉のビーナス・ウィリアムズの存在でしょう。ビーナス・ウィリアムズは四大大会7度の優勝を誇る名プレイヤ―で、妹のセリーナ・ウィリアムズとともに当時のテニス界を席巻しました。特に姉妹2人で組んだダブルスは両者の相性も抜群で、四大大会で14度優勝という圧倒的な強さを誇りました。ダブルスのペアとしては、女子テニスの長い歴史の中でも史上最高と言えるでしょう。
7. マリア・シャラポワ
最後にご紹介するのは、2000年代から2010年代にかけて活躍したロシアのマリア・シャラポワ。四大大会5回優勝というテニスの実力に加え、「コートの妖精」とも呼ばれる美貌で日本でも大きな人気を集めました。身長188cmという長身を生かした角度のあるサーブが武器で、2012年には見事キャリアグランドスラムを達成しています。2020年には現役を引退し、テニス選手としてだけでなく、ファッションモデルとしての活動も注目を浴びました。
日本人の女子テニス名プレイヤー3選
ここまで女子テニス界を彩った世界の名選手たちをご紹介しましたが、女子テニス界の名プレイヤーは外国人選手だけにとどまりません。続いては日本人選手にスポットライトを当て、歴代の名選手を3名ご紹介します。
1. クルム伊達公子
「日本女子テニス界の第一人者」と言えば、クルム伊達公子を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?クルム伊達公子は主に1990年代に活躍した選手で、四大大会では4強入りを3回果たすなど、輝かしい実績を誇ります。中でもバウンドしたばかりのボールを打ち返すライジング・ショットの精度は世界トップクラスで、海外デビュー当初には「ライジング・サン」という異名をとりました。プライベートでは2001年にレーシングドライバーのミハエル・クルム(ドイツ)との結婚を発表し、姓名をクルム伊達公子としましたが、その後2016年に離婚。2017年には多くのファンに惜しまれながらも現役引退を発表しました。
2. 杉山愛
主に2000年代に活躍した杉山愛は、ダブルスの名手として知られたレジェンドプレイヤー。ダブルスでは四大大会で3度の優勝、7度の準優勝を経験しており、2003年に結成したキム・クライシュテルス(ベルギー)とのコンビでは、全仏オープン、全英オープンを続けて制覇しました。2009年の現役引退後はテニスの解説者としてだけでなくテレビ番組のコメンテーターなどとしても活躍し、テニスファンに限らず全国的に知名度の高いレジェンドと言えます。
3. 大坂なおみ
現在の女子テニス界を語るうえで欠かせないのが、やはり大坂なおみでしょう。2018年の全米オープン優勝をきっかけに一躍全国的に知られるようになり、その後も四大大会で計4回の優勝を成し遂げています。東京オリンピックの開幕式では聖火台に火を灯す大役にも抜擢され、いまや日本のスポーツ界を代表する選手となりました。2021年は全豪オープンで見事2度目の優勝を飾るものの、全仏オープンでは2回戦で大会を棄権。その後は精神的疲労により国際大会を欠場しており、ファンからは復帰が待ち望まれています。
女子テニス注目の若手プレイヤーたち
最後に、今後の女子テニス界を担っていくであろう若手プレイヤーを3名ご紹介します。いずれも近年の国際大会で頭角を現している期待の選手ですので、今後の四大大会ではぜひ注目してください。
アシュリー・バーティ
1996年、オーストラリア生まれのアシュリー・バーティは、マルチナ・ヒンギスを彷彿とさせる多彩なショットが魅力のプレイヤー。2019年の全仏オープン、2021年の全英オープンで見事シングルス優勝を達成しており、今後も四大大会では優勝争いに外せない存在となることが予想されます。ダブルスでも2018年に全米オープンを制覇しており、シングルスとダブルスの両方で活躍が期待されています。
イガ・シフィオンテク
2001年、ポーランド生まれのイガ・シフィオンテクは、圧倒的な球速とトップスピンが魅力のプレイヤー。2020年には全仏オープンでシングルス優勝を達成し、自国ポーランドにとって初のグランドスラム優勝をもたらしました。ダブルスでは2021年の全仏オープンで準優勝に輝いていますが、まだ優勝経験はありません。2019年に四大大会デビューしたばかりの若手選手が今後どのような活躍を見せるのか、テニスファンからは大きな注目が集まっています。
エマ・ラドゥカヌ
最後にご紹介するのは、2021年の全米オープンで新星のように現れたエマ・ラドゥカヌ(イギリス)。2021年まではテニスファンの間でも知名度が低い選手でしたが、2021年の全英オープンでいきなり4回戦まで勝ち進むと、続く全米オープンでは大方の予想を裏返して見事初優勝を飾りました。ランキング100位外の選手が四大大会優勝を果たしたのは史上初のことで、決勝では10代対決をストレートで制し優勝。シンデレラストーリーのように一躍脚光を浴びるようになったエマ・ラドゥカヌが今後どのような活躍を見せるのか、世界中から大きな注目が集まっています。
【女子テニス】大坂なおみ選手の活躍から目が離せない
現在の女子テニス界において最も注目度が高いのは、やはり大坂なおみ選手でしょう。日本人選手が国際舞台で活躍する姿を見ると、テニスファンのみならず嬉しく感じる方も多いはずです。大坂なおみ選手は東京オリンピックの後は国際大会の参加を見合わせており、ファンからは復帰が待ち望まれています。大会に復帰すれば、今回ご紹介した期待の若手選手とのマッチアップも含め、四大大会での優勝も十分に期待できるでしょう。
この記事でご紹介した7選手を超えるような名プレイヤーが今後生まれることも期待しつつ、ぜひ今後も女子テニス界に注目していきましょう。



