【ゲーム版プロ野球】ebaseballプロリーグの概要や特徴を徹底解説

日本ではプロ野球や夏の甲子園、大学野球の頂点を決める明治神宮野球大会など毎年数多くの大会が開催されており、野球が国民的スポーツとして定着しています。 特にプロ野球は、毎日のようにテレビで中継が行われるほど根強い人気を誇っており、地元球団を応援したい熱烈なファン達はシーズンが始まると大いに盛り上がります。

そんな国民的スポーツである野球に、ebaseballという新しい楽しみ方があるのをご存知でしょうか。 ebaseballのeはeスポーツのことを指します。 つまり、ebaseballとはゲームの腕を競い合うeスポーツの世界での野球競技のことです。日本で人気のスポーツ「野球」のeスポーツ版である「ebaseball」とは一体どのようなものなのでしょうか? この記事では、野球の新しい楽しみ方であるebaseballについてわかりやすく解説します。

ebaseballとは野球のeスポーツ

ebaseballは日本プロ野球などを統括する組織である日本野球機構(NPB)と、ゲームソフトやアミューズメント機器の製造・販売とスポーツクラブの運営などを手掛けるコナミが共同で運営する野球を種目としたeスポーツのことです。

競技は「実況パワフルプロ野球」というタイトルを使用して行われます。 実況パワフルプロ野球は1994年の発売から25年以上の歴史がある日本を代表する野球ゲームで、ファンからは「パワプロ」の名称で親しまれています。 2020年以降の作品からはタイトルから「実況」の文字が外され、「ebaseball パワフルプロ野球」となりました。 これまでにファミコンやプレイステーション、PCやアーケードなど様々な機種で発売されており、シリーズの累計販売本数は2020年時点で2350万本を記録しています。

パワプロの大きな特徴はビジュアルにあり、ゲーム中に登場する全ての選手は「パワ体」と呼ばれる二頭身の可愛らしいキャラクターにデフォルメされています。 また、サクセスモードと呼ばれる育成システムも特徴の1つです。 オリジナルの選手を高校や大学などの野球チームに所属させ、練習や試合をこなすことで成長させていくサクセスモードでは、ただ育てるだけではなく実際に存在するプロチームへ入団させて選手として引退までを過ごすこともできます。

実際のプロ野球とリンクしたebaseballプロリーグ

ebaseballには他のeスポーツタイトルと同様にプロリーグというものが存在し、実際のプロ野球とリンクした形でリーグ戦が行われています。 ここから、ebaseballプロリーグの概要を解説します。

プロリーグの概要

ebaseballプロリーグは2018年7月19日に日本野球機構(NPB)とコナミが発足を発表した公式リーグで、オフィシャルスポンサーには大正製薬・日本コカ・コーラ・SMBC三井住友銀行・ローソンなどが名を連ねています。

ebaseballプロリーグでは、日本のプロ野球12球団がeドラフト会議でプレイヤーを指名してチームを結成し、実際のプロ野球と同様にセ・リーグ(セントラル・リーグ)とパ・リーグ(パシフィック・リーグ)に分かれてeペナントレースを戦います。各リーグ3位以上の球団でeクライマックスシリーズを行い、勝ち抜いた両リーグの代表球団が戦うe日本シリーズで勝利した1チームが日本一の栄冠に輝くことができます。

eペナントレース

eペナントレースの試合形式は全7カードで構成されています。 試合数はセ・パそれぞれのリーグ戦15試合(チームごとに3試合で計5カード)と、セ・パe交流戦6試合(チームごとに1試合で前半・後半の2カード)の全21試合となっています。 1試合は5イニング制で行われ、同点の場合は引き分けとなります。

リーグ戦はホーム&アウェー&セントラル方式が採用されており、それぞれのホームスタジアムとゲームのオリジナル球場である「クラウンスタジアム」で開催されます。 また、交流戦では全ての試合でクラウンスタジアムが使用されます。eペナントレースで使用するソフトはPS4版「ebaseball パワフルプロ野球2020」をベースにした専用ソフトとなっており、選手データは実際のリーグ戦の終了時のデータが反映されています。

eクライマックスシリーズ

eクライマックスシリーズは実際のプロ野球のクライマックスシリーズと同様に、eペナントレースで1位のチームがリーグファイナルステージ(準決勝)にシードされ、2位と3位の間で1位への挑戦権をかけてリーグファーストステージ(一回戦)を戦います。 このトーナメントを勝ち抜いた1チームが、e日本シリーズへ進出することができます。

eクライマックスシリーズではファースト・ファイナルともに9イニング制の延長線・コールドなしで、同点の場合は引き分けとなります。 選手は3人1組、試合は3イニング交代制で進行し、ファイナルシリーズではチームメイトの入れ替えが必要となります。開催は実際のクライマックスシリーズと同様にリーグ上位チームのホームとなり、BO3方式で勝敗が決まります。 なお、1勝1敗1分けや3戦とも引き分けた場合はリーグ戦での順位が高かったチームの勝利です。

e日本シリーズ

実際のプロ野球と同様、セ・パのeクライマックスシリーズをそれぞれ勝ち抜いた2チームが日本一の座をかけて最終決戦を行います。 試合は9イニング制のコールドゲームなし、延長10回以降はランナーを置いた状態から回が始まるタイブレーク制となります。eクライマックスシリーズと同じくBO3方式となり、試合は全てゲームのオリジナル球場であるクラウンスタジアムで行われます。

また、実際の日本シリーズと同様にパ・リーグのチームは後攻の場合DH制が採用され、1試合ごとに先行・後攻が入れ替わります。選手の起用法もeクライマックスシリーズと同様で、1試合につき3イニングごとの交代、1組試合ごとのメンバー変更制が採用されています。

ebaseballの選手になる方法

ebaseballの選手になるには、7月〜8月にかけて行われるプロテストに合格しなければいけません。 12球団は前シーズンに契約を結んだプロ選手4人のうち、継続契約できるのが最大2人となっているため、残りの選手をeドラフト会議で獲得します。 そのeドラフト会議の候補者になるために行われるのがプロテストです。

プロテストではオンライン予選・オフライン予選で選手の実力が測られ、その後成績上位者に行われる面接で合否が決定します。 プロテストに通過した約40名と、プロテスト免除者(前回日本一となった球団で継続契約しなかった選手など)数名がeドラフト会議にかけられ、最終的には前年度からの契約を継続された選手を含む48人が12球団それぞれに4人ずつ振り分けられます。

eドラフト会議は3巡目までは入札抽選、4巡目のみ前年度の順位が低かったチームから指名することができるウェイバー方式が採用されています。 ただし、継続契約を行った球団は、契約継続者数と同じ順目数の指名権を失います。

ebaseballプロスピAリーグも開幕

発足当初は「実況パワフルプロ野球」のみが採用されていたebaseballですが、2021年6月21日に、「プロ野球スピリッツA」を使用するebaseballプロリーグ「ebaseball プロスピAリーグ」が開催されることが発表されました。

プロ野球スピリッツAとは

プロ野球スピリッツは2004年にコナミが発売したリアル版野球ゲームです。 基本的な操作性はパワプロのものを踏襲していますが、「ダイレクト投球」や「覚醒」、「フライング盗塁」など独自に進化させたシステムも採用しており、パワプロに劣らぬ人気を博しています。プロ野球スピリッツAはそんなプロ野球スピリッツのスマホ専用アプリとして2015年にiOS/Android向けにリリースされたゲームです。 本作はスマホ野球ゲームでは初の試みとなる選手の3D表示を実装しており、スマホ野球ゲームの革命と呼ばれています。

ebaseballプロスピAリーグの概要

ebaseballプロスピAリーグもebaseballプロリーグ同様、セ・パに分かれてeペナントレース・eクライマックスシリーズ・e日本シリーズを戦います。 各球団には3名の球団代表選手と、チームのまとめ役としてプロ野球OBや球団関係者が「スピリーグ監督」として就任します。

ebaseballプロスピAリーグの選手になるには

ebaseballプロスピAリーグの球団代表選手になるには、9月に実施される選考会のオンライン予選に参加する必要があります。 12球団ごとにエントリーできますので、希望の球団の予選へと自身のスマホかタブレットから応募しましょう。

オンライン予選を通過した場合はオンライン面接へと進み、球団代表選手としてふさわしい熱意・コミュニケーション能力・パフォーマンス力があると判断された8名の選手が選考会の本戦へ出場できます。 本戦は各球団の候補者8名がトーナメント形式で対戦し、上位3名が球団代表選手に決定します。本戦では、運営が用意したスマートフォン・タブレットを使用し、運営が指定したオーダーを用いて試合を行います。 オーダーは各球団の選手のみで構成されています。

学生のための「ebaseball全国中学高校生大会」も開催

高校球児たちにとっての夏の甲子園のように、ebaseballでも学生のための全国大会「ebaseball全国中学高校生大会」が開催されています。 自校の誇りを背負った学生たちの熱い戦いは非常に盛り上がり、その熱狂ぶりからebaseballの甲子園とも呼ばれています。

大会での活躍次第ではプロへの道が開かれることもあり、実際に2019年のeドラフト会議では、同年のebaseball全国中学高校生大会で優勝した「明治学院東村山高等学校・つくば国際大学高等学校 合同チーム」から2名の高校生プレイヤーがプロとして認定されました。

対象ソフトはPS4版の「ebaseballパワフルプロ野球2020」となっており、2020年大会は12月13日に愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで決勝戦が行われる予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により2021年3月へと延期となりました。 2021年3月7日に行われた決勝戦では中国ブロック代表の「広島県廿日市市立廿日市中学校」が優勝を果たしました。

まとめ

この記事では、野球の新たな楽しみ方であるebaseballについて、プロリーグの概要やシーズンの流れ、選手になるための方法について解説しました。

ebaseballの実況は、清水久嗣アナウンサー槙嶋範彦アナウンサーなど、実際のプロ野球で実況しているアナウンサーが担当しています。 また、解説はプロ野球のOBである真中満元ヤクルト監督谷繁元信元中日監督が担当するなど、現実のスポーツと密接にリンクしているため、野球が好きな方ならきっと楽しめるはずです。 「パワプロ」シリーズをやったことがない人のために、ゲームのシステム解説専用の解説者もいますので、興味のある方は一度ebaseballを観戦してみてはいかがでしょうか。

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