サッカーの最強フォーメーションはどれ?定番4種類と最新のトレンド

サッカーのフォーメーションを解説

各チームの戦術を支えるフォーメーション。チームの伝統や選手の特徴によって、強豪クラブでも採用するフォーメーションは異なるのが一般的です。しかし同時に、「一体どのフォーメーションが最強なのだろうか?」と感じるファンの方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、サッカーで定番とも言える4つのフォーメーションを比較したうえで、現代サッカーにおいて「最強」との呼び声が高いフォーメーションを紐解いていきます。フォーメーションによってはユニークな戦術が生まれることもあり、特に現代ヨーロッパサッカーではこうした革新的な戦術の理解が欠かせません。ぜひフォーメーションに基づいて戦術面での理解を深め、サッカー観戦に役立ててください。

サッカーのフォーメーションとシステムの違い

サッカーの戦術を語るうえでは、フォーメーションとシステムの違いについて理解する必要があります。この2つを混同しているサッカーファンの方も意外と少なくありません。サッカーの戦術を理解するには、まずは両者の違いを明確に知ることが大切です。

フォーメーションとはチームの基本となる型

フォーメーションとは、ピッチ上に並ぶ選手の基本型のことを表します。基本的にゴールキーパーを除く10人の選手は各チームの戦術によって自由に配置できるようになっており、ディフェンダー、ミッドフィルダー、フォワードの数によって「4-4-2」や「3-6-1」などと表記されます

この基本フォーメーションは、主に守備の面で顕著になります。攻撃時はボールの位置や試合の流れにとって選手のポジショニングも変わってくるため、フォーメーション通りの配置になることはほとんどありません。一方、守備においてはフォーメーション通りのポジショニングをとることで、互いに連携を取りやすい組織化された守備を目指す傾向にあります。

フォーメーションに基づき連動するのがシステム

一方のシステムとは、決められたフォーメーションのうえでどのように各選手が動くかを表したものです。したがって、一般的に使われる「戦術」という言葉は、フォーメーションよりもシステムに近いと言えるでしょう。例えばボールに最も近い選手がフォーメーションからズレた時、その選手が本来マークすべき選手をフリーにさせないため、ディフェンス陣が1枚ずつスライドするというシステムは非常に一般的です。フォーメーションという基本型にもとづき、各選手が柔軟に連動していく様子をシステムと考えると分かりやすいかもしれません。

このフォーメーションとシステムの違いは非常に曖昧で、決して明確な定義がある訳ではありません。しかしサッカーを戦術的に理解するうえでは区別して考えるべきものとされていますので、ぜひ大まかな違いだけでも把握しておきましょう。

サッカーの定番フォーメーション4種類 | 特徴を比較

フォーメーションはディフェンダー、ミッドフィルダー、フォワードに10人のうち何人を配置するかによって決まるため、理論上は何百通りものパターンが考えられます。しかし実際は、どのチームも似たようなフォーメーションを採用しているのが現実ですので、まずは「定番中の定番」とも言える4つのフォーメーションをご紹介しましょう。

サッカー定番フォーメーション 1:4-4-2

サッカーにおいて古くから定番と言えるフォーメーションが「4-4-2」。中盤にタレントの揃ったチームが好む傾向にあり、「サッカー王国」ブラジルの定番フォーメーションとしても知られています。メリットとしては、各ポジションごとに担当すべきエリアが明確なため、バランスの取れた戦術を取りやすいということが挙げられます。そのため、ゾーンディフェンスに優れたフォーメーションとも言えるでしょう。

一方のデメリットとしては、攻撃時にパスコースが限られてしまうということが挙げられます。バランスがとれているのは守備面ではプラスですが、攻撃時には味方選手がかぶってしまい、パスの選択肢が限られてしまうのです。そのため、攻撃面では「独創性や工夫が必要なフォーメーション」と評価されることも少なくありません。

サッカー定番フォーメーション 2:4-3-3

守備をしっかりと固めつつ、厚みのある攻撃を仕掛けることができる「4-3-3」。かつては守備重視のチームが好むフォーメーションでしたが、近年は攻撃的なチームの典型的なフォーメーションとされています。メリットとしては、何より分厚い攻撃を仕掛けられることが挙げられます。前線の3人に加え中盤の4人、さらに両サイドバックが上がることで合計8枚の強力な攻撃が可能となります。

一方で、サイドバックのスタミナが必要不可欠となるのがデメリットでしょう。スタミナ不足により戻るのが遅くなると、相手チームに決定的なカウンターを食らう可能性が高くなってしまいます。そのため、スタミナのあるサイドバックありきのフォーメーションと言えるかもしれません。

サッカー定番フォーメーション 3:3-5-2

1990年代に世界的に流行したのが、ディフェンスに3枚、中盤にたっぷり5人を採用した「3-5-2」のスタイルです。日本代表ではトルシエ監督のもと採用された「フラット3」という戦術が特に有名でしょう。メリットとしては、中盤が分厚い分ボール支配率を上げることができ、仮にボールを取られてもすぐに前線からプレスをかけていけることが挙げられます。相手陣でボールを奪って素早い攻撃を仕掛ける「ショートカウンタ―」を活かせば、相手チームにとっても無闇に攻撃しづらい環境を生み出すことができます。

一方、このフォーメーションを成功させるには両サイドハーフの無尽蔵なスタミナが欠かせません。両サイドハーフは攻撃時にはウイングとして、守備時にはサイドバックとしての役割を担い、ピッチを縦に何度も往復することになります。スタミナ不足により対応が遅れると相手にサイドをえぐられてしまい一気に形勢逆転となるため、選手次第ではリスクの大きいフォーメーションだと言えるでしょう。

サッカー定番フォーメーション 4:3-4-3

ディフェンスラインに3人、フォワードに3人を配置する「3-4-3」は、攻撃的な選手が多いチームで採用されるフォーメーションです。最大のメリットは、やはり分厚い攻撃が仕掛けられることでしょう。3人のフォワードにトップ下や両ウィングが加われば、非常に迫力のある多彩な攻撃が可能になります。万が一相手にボールを取られても、高い位置から相手にプレスをかけて再度攻撃を仕掛けることも可能です。

一方デメリットとして、守備がどうしても手薄になりやすいということも忘れてはいけません。特にサイドを突破されると自陣ゴール前でフリーが生まれやすくなってしまい、決定的なチャンスに直結します。特に相手がサイド攻撃を得意とする「4-4-2」のフォーメーションを採用する場合、ディフェンスはかなり対応しづらい状況に陥りがちです。

現代サッカーのトレンドは「最強フォーメーション」4-2-3-1

定番のフォーメーションを4つご紹介しましたが、実際ヨーロッパリーグで使用されているフォーメーションランキングを見ると、「4-2-3-1」という見慣れないフォーメーションを採用しているチームが多いことが分かります。

フォーメーションランキング

これは2位以降に大差をつける圧倒的な人気であり、バイエルンミュンヘンやACミランといった各リーグの強豪クラブが採用しているのも特徴です。

最強フォーメーション4-2-3-1のメリット

ではなぜ「4-2-3-1」を採用するクラブが増えているのでしょうか?その最大の理由は、全体のバランスの良さにあると言えます。「4-2-3-1」ではピッチ上のスペースを万遍なくカバーすることができ、各ラインにジグザグが生まれることでパスコースの選択肢を増やすことができます。そのため、細かいパスによって相手の陣形を崩すというサッカースタイルには非常に向いており、サイドを活かせば攻撃に厚みも出ます。

守備面においてはダブルボランチによる安定したディフェンスが可能で、選手同士がカバーしあう範囲も決して広くありません。ディフェンス4枚とボランチ2枚により組織的かつ安定した守備が実現しやすくなるのは、「4-2-3-1」ならではの大きなメリットでしょう。

最強フォーメーション4-2-3-1のデメリット

デメリットは決して多くありませんが、強いて挙げるとすれば前4枚(フォワード1人∔ミッドフィルダー3人)とボランチとの間にスペースが生まれやすいということが挙げられます。サイドが前線へ上がるのは必要不可欠ですが、同時にボランチはあまりラインを上げられないため、チームが敵陣に押し込むほどスペースが生まれやすくなってしまうのです。

相手のカウンター時には大きなデメリットになることはありますが、それでもディフェンスが厚いため、決定的なチャンスになることは決して多くありません。そのため、他のフォーメーションに比べればデメリットは少ないフォーメーションと言えるでしょう。

「0トップ」戦術が活かせる

「4-2-3-1」の戦術を語るうえで欠かせないのが、「0トップ」という戦術です。これは形式的には1人いるはずのフォワードが実際はミッドフィルダーに下がってプレーする戦術のことで、フォワードの位置に生まれたスペースにミッドフィルダーが走り出すことで決定的なチャンスを作り出すことができます。もともとバルセロナのメッシやローマ時代のトッティを最大限に活かすために生まれた戦術で、各チームのエースを使った戦術であることから「偽9番」と呼ばれることもあります。日本代表でも本田圭佑が同様の役割を果たしたことがあり、「0トップ」戦術はこれからも現代サッカーの主流としてしばらく続いていくことでしょう。

「4-2-3-1」をはじめとして、現代サッカーの基本フォーメーションを理解すれば、各チームが何を目指しているのかが明確になってきます。フォーメーションを比較すれば各チームの長所や短所、さらにチーム同士の相性も見えてくるようになりますので、サッカーファンの方はぜひフォーメーションにも注目してみてください!

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