競馬の用語解説20選 | 初心者はこれだけ覚えれば大丈夫

競馬の用語解説20選

「本命が末脚伸ばして差しきったけどガミっちゃったよ!」これは競馬の専門用語を使った例文ですが、どういう意味だかお分かりでしょうか?

競馬には知らないと意味が推測すらできない専門用語が多く、初心者の方だと戸惑ってしまうことも少なくないでしょう。そこでこの記事では、初心者がまずは覚えておきたい競馬の専門用語を20個厳選してご紹介します。専門用語を覚えることで競馬実況や競馬新聞もさらに分かりやすくなり、勝敗予想の正確性を上げることができますので、ぜひ参考にして下さい!

【競馬の専門用語】馬

まず初めに、競馬の主役ともいえる「馬」に関する専門用語をご紹介します。

サラブレッド

「サラブレッド」とは、競馬用に改良された馬の品種名。もともとイギリスで始まった品種で、一般的な馬と比べると下記のような特徴が見られます。

  • 走るのが速い
  • 気性が荒い
  • メンタルが繊細

競馬では、強い馬の血を残し、後世へと血統を残していくのが主流。そのため、時に競馬は「ブラッド・スポーツ」と言われることもあります。レースを予想する際は、馬のコンディションだけでなく血統に注目すると、より深い考察ができるでしょう。

三冠馬

「三冠馬」とは、文字通り3つのタイトルを所有している馬のこと。牡馬(オス)と牝馬(メス)により、指定されている3レースは下記のように異なります。

  • 牡馬:皐月賞、東京優駿(日本ダービー)、菊花賞
  • 牝馬:桜花賞、優駿牝馬(オークス)、秋華賞

2021年現在、三冠馬に輝いた馬は牡馬が8頭、牝馬が6頭の計14頭。2020年には、牡馬(コントレイル)と牝馬(デアリングタクト)それぞれに三冠馬が誕生し、史上初のケースとして大きな話題を呼びました。

牝馬

「牝馬(ひんば)」とは、メスの馬を指します。一方、オスの馬は「牡馬(ぼば)」と呼ばれ、それぞれ下記のような呼称があります。

  • 牡馬(オス):おすうま、おうま、おま
  • 牝馬(メス):めすうま、めうま、めま

競馬のレースでは、牡馬(オス)と牝馬(メス)を分けて行うのが一般的。中には皐月賞やダービーのように牡馬・牝馬ともに出走可能なレースもありますが、牝馬が牡馬を抑えて優勝するのは至難の業と言えるでしょう。

せん馬

「せん馬」とは、去勢された牡馬(オス)のこと。一般的には、気性の荒い牡馬に去勢手術を施すことが多く、従順な性格になることでレース成績が上がる可能性があります。しかし、せん馬にすることで複数の重賞レースに参加できなくなるため、必ずしも去勢手術が良いとは限りません。

種牡馬

「種牡馬(しゅぼば)」とは、父親として子孫を残すための牡馬のこと。レースで好成績を収めた馬や、血統の優れた馬を選ぶことが多く、「タネ馬」と呼ばれることもあります。馬によっては一回の種付けが数億円に上ることもあり、競馬においていかに血統が重視されるかが伺えます。

【競馬の専門用語】馬券

続いて、競馬の醍醐味とも言える「馬券」に関する専門用語をご紹介しましょう。

本命

「本命」は、その名の通りレースで最も優勝に近いと考えられる馬のこと。競馬新聞では、下記のように表記されるのが一般的です。

  • ◎:本命(1着が予想される馬)
  • 〇:対抗(1着を争うことが予想される馬)
  • ▲:単穴(レース展開次第で1着になる可能性がある馬)

本命は馬券が当たる可能性も高く、1~2倍にしかならないことも少なくありません。配当は少ないものの当たる可能性は高いため、確実性重視の方にはおすすめの馬券と言えます。

軸馬

「軸馬」とは、馬券を購入する際に「軸」となる馬のこと。例えば3番を大本命だと考える場合、3番を「軸馬」にして下記のように馬券を購入します。

  • 馬連:3-4
  • ワイド:3-6
  • 3連単:3-6-8

軸馬のメリットは、軸馬が1着になった際に当たる確率が高まること。しかし、逆を言えば軸馬が4位以降になってしまうと馬券がすべてパーになってしまい、手元には何も残りません。そのため、下馬評の低い馬を「軸馬」にするのは、きわめてリスクが高いと言えるでしょう。

大穴

「大穴」は、下馬評が低かったにもかかわらずレース3位以内に入った馬のこと「穴」、「穴馬」、「ダークホース」と呼ばれることもあります。「大穴」が出ると当然馬券の倍率は跳ね上がり、高額配当が続出する傾向にあります。この「大穴」こそが競馬の醍醐味と考えるファンも多く、見事「大穴」を当てれば一攫千金も夢ではありません。

万馬券

「万馬券」は、文字通り100円が1万円以上になる高配当の馬券のこと。単勝(1位を予想)や複勝(3位以内を予想)では万馬券は難しいと言えますが、3連単、3連複のように当たる確率が低いほど、万馬券になる可能性は高くなります。ちなみに2021年の中央競馬では、指定5レースの1位を予想する「WIN5」で100円が約5億5000万円に跳ね上がったことも。こうした万馬券の「ワンチャンス」がある限り、「夢のあるスポーツ」として競馬ファンがいなくなることはないでしょう。

転がし

「転がし」とは、馬券を的中させて得た配当を、そのまま次以降のレース資金として使用すること。的中を繰り返せば、最終的に高額配当を手にできますが、一度でも予想が外れると資金がパーになってしまうリスクもあります。そのため、転がしを実践するのであれば、できるだけ確率の高い複勝を中心に転がしていくのが一般的です。

トリガミ(ガミる)

「トリガミ」は、馬券を的中させたものの、トータルでマイナスになってしまう現象のこと。略語で「ガミる」と言われることもあります。

【例】

  • 的中馬券:1,000円×3.0倍=3,000円
  • 外れ馬券:5,000円

例えばこのケースでは、せっかく3,000円の配当を手にしているものの、5,000円の負けを考慮すると2,000円の負けという結果になります。的を絞らずにあれこれと馬券を購入しすぎたことが、結果的にマイナスの結果につながっていると言えます。

【競馬の専門用語】脚質・レース展開

競馬の専門用語には、「脚質」や「レース展開」に関するものも数多く存在します。特に「脚質」はレースを占う要因にもなり、実際に競馬の実況で用いられることもありますので、初心者の方は最低限の意味を押さえておきましょう。

逃げ

「逃げ」とは、スタート直後に集団を大きく引き離し、そのまま逃げ切る形で1着を目指す脚質を指します。2017年の有馬記念で見せたキタサンブラックの走りは、まさに典型的な「逃げ」の勝ち方として多くの競馬ファンの脳裏に焼き付いていることでしょう。他にもサイレンスズカダイワスカーレットなど、数多くの名馬たちが「逃げ」で歴史に名を刻んできました。

先行

「先行」「逃げ」の後方、およそ5番手以内に入るタイプの脚質のこと。過去にはシンザンビワハヤヒデダイワメジャーなどの名馬が「先行」として活躍しました。

  • 最後の直線で「逃げ」を抜きやすい
  • 他の馬の群れに邪魔されることがない

という2つの特徴から、競馬では「好位」(良いポジション)と考えられています。しかし、「先行」を狙う馬が多いことからも、スタート直後に「先行」のポジションを確保するのは簡単ではありません。積極性があり、スタートダッシュを得意とする馬や騎手が、「先行」に適していると考えられます。

差し

「差し」初めのうちは集団後方に位置し、最後のストレートで一気に前を抜いてかかる脚質のこと。過去にはディープインパクトウォッカオルフェーブルといった名馬が「差し」として活躍し、その圧倒的な加速度で多くの競馬ファンを魅了しました。

一番の魅力は、レース後半からゴールまでの加速スピード。集団の後ろから先頭まで駆け上がには、異次元のスピードが必要だと言えます。一方で、集団に行く手を阻まれてしまうと、なかなか前に進むことができません。最終ストレートでゴールまでの道筋を確保できるかどうかが、勝負の鍵を握ると言えます。

追い込み

「追い込み」とは、レース前半は集団後方に位置し、レース後半で上位進出を狙う脚質のこと。過去の名馬で言うと、ブエナビスタゴールドシップドリームジャーニーなどが「追い込み」に該当します。

レース前半は体力を温存しているため、最後の直線でいかに上位を抜けるかが勝負の分かれ目。こちらも「差し」と同じように、馬の群れに進路を妨げられてなかなか進めないというケースが少なくありません。

末脚

「末脚(すえあし)」とは、ゴール直前で一気に加速するタイプの脚質のこと。先述の「差し」や「追い込み」に多く見られるタイプと言えます。ゴール前に一気に加速する馬を「末脚が切れる」、なかなか伸びきれない馬を「末脚が甘い」などと表現します。いまだに絶大な人気を誇るディープインパクトは、まさに「末脚が切れる」名馬と言えるでしょう。

出負け

「出負け」は、文字通りスタートで出遅れ、そのまま負けてしまうこと。「出負け」よりさらにスタートに失敗すると「出遅れ」という別の用語が用いられます。これは馬の精神状態にも大きく関係しており、時にはスタート直後に馬が立ち上がってしまうことも。これは専門用語で「アオる」と呼ばれ、スタートで「アオって」しまうと、その後巻き返すことは簡単ではありません。

入れ込む

「入れ込む」とは、レーススタート時に馬がひどく興奮している状態のこと。たくさん汗をかいていたり、口から泡を出す馬も存在し、「入れ込んでいる」馬はなかなか良い結果を残せないと言われています。

掛かる

「掛かる」とは、騎手が馬をうまくコントロールできていない状態のこと。競馬中継では「折り合いを欠く」と言われることが多く、気性の荒い馬によく見られます。「掛かる」馬は騎手の期待通りにレース展開できないため、残念ながら上位を期待することはできません。また、「掛かる」ことが癖になっている馬もおり、馬券を購入する際は避けた方が無難だと言えます。

メイチ

「メイチ」は、最高のコンディションに仕上がっている状態のこと「メイチの仕上げ」とも言われ、「目いっぱい」に由来していると考えられます。当然「メイチ」の馬は、レースを占ううえで外せない有力馬に。コンディション通りの走りができれば、間違いなくⅠ位の座を争う存在になると言えるでしょう。

専門用語を覚えれば競馬が100倍楽しくなる!

競馬の専門用語は実にたくさん存在するため、いきなり一気に覚えるのは困難です。競馬初心者の方は、まずは今回ご紹介した20個の専門用語を覚えておけば、競馬の基本として問題なしと言えるでしょう。特に脚質はレースの行方を左右する可能性が高く、脚質に関する用語を知っているかどうかで予想の正確性は大きく変わってきます

これまで「なんとなく」で馬券を購入していた方は、ぜひ競馬の専門用語を身につけ、より深い考察に基づいたレース予想をして下さいね!