香港国際競走2020の概要・見どころ・ブックメーカーオッズを紹介

香港国際競走2020

香港国際競走2020が12月13日に沙田競馬場(シャティン)で行われます。香港ヴァーズ・香港スプリント・香港マイル・香港カップといった4つの国際招待競走が施行され、主催は香港ジョッキークラブ。香港はもちろん、4レースともアジアを代表する国際競走として知られており、1年の締め括りとしてイギリスやアイルランド、フランス、日本からも多くの馬が出走します。

2020年の香港国際競走には6頭の日本調教馬が出走を予定。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、外国馬の出走が難しいと言われた時期もありましたが、結果的に多くの外国馬の出走が決まりました。この記事では皆さんに香港国際競走を楽しんで頂くために、概要や見どころ、JRAとブックメーカーの馬券発売比較、ブックメーカーのオッズについて分かり易くまとめました

香港国際競走2020の概要・見どころ

香港国際競走2020で行われる香港ヴァーズ・香港スプリント・香港マイル・香港カップの施行条件や賞金、今年の見どころを紹介していきます。

香港ヴァーズ

  • 距離は芝2400m
  • 賞金はHK$20,000,000(約2億6800万円)
  • 日本馬の出走はなし
  • 注目は仏G1馬Mogul対Exultant

香港ヴァーズは芝2400mで行われ、地元香港調教馬が5頭、フランス調教馬のRoyal Julius(ロイヤルジュリウス)、アイルランド調教馬のMogul(モーグル)の計7頭が出走を予定しています。注目は2018年の勝ち馬でG1戦5勝を挙げているExultant(エグザルタント)。ここ2走は2着と勝ちきれないレースが続いていますが、G1戦チャンピオンズ&チャターCを制した2400mへの距離延長で6つ目のG1タイトルを狙います。

香港馬では1強ムードが漂うなか、エグザルタントに待ったをかけるのがアイルランドの名門A.オブライエン厩舎のモーグル。フランスの3歳G1パリ大賞を勝利し凱旋門賞への出走を予定するも、欧州で禁止されているジルパテロールの陽性反応が厩舎全体から出たことで出走を回避し、香港ヴァーズを目標としました。全姉 Secret Gesture は英オークス2着、全兄Japanは英G1インターナショナルSを勝利するなど良血の期待馬で、鞍上は名手R.ムーアが務めます。

香港スプリント

  • 距離は芝1200m
  • 賞金はHK$22,000,000(約2億9500万円)
  • 日本からはダノンスマッシュとタワーオブロンドンが出走
  • 日本馬2頭対香港馬の構図

ロードカナロアが連覇を果たした2013年以降、6年連続で香港調教馬が勝利している香港スプリント。今年は昨年の2着馬Hot King Prawn(ホットキングプローン)や豪州からの移籍馬Classique Legend(クラシックレジェンド)が出走を予定しているものの、G1勝利馬はタワーオブロンドンのみとなっています。短距離路線は香港の方がレベルが高いという声もあるので油断はできませんが、ダノンスマッシュとタワーオブロンドンの2頭にも十分なチャンスはあると見ていいでしょう。

ちなみに今年はダノンスマッシュの鞍上をR.ムーア、タワーオブロンドンの鞍上をW.ビュイックが務めます。ゴドルフィンの主戦であるビュイック騎手がタワーオブロンドンに騎乗するのは2018年のキャピタルS以来ということで、競馬ファンにとっては楽しみな光景となりますね。

香港マイル

  • 距離は芝1600m
  • 賞金はHK$25,000,000(約3億3600万円)
  • 日本からはアドマイヤマーズが出走
  • アドマイヤマーズが連覇を狙うも相手は強し

昨年は日本のアドマイヤマーズが勝利した香港マイル。オーナーである近藤利一氏が昨年11月に他界し、オーナーが着る予定だったジャケットを身に纏った友道師が勝利後に涙した姿に感動した人も多いはずです。連覇を狙うアドマイヤマーズもマイルチャンピオンシップでグランアレグリアの3着に入るなど状態は悪くなさそうですが、今年も相手は強くなりそう。

2017、2018年の王者Beauty Generation(ビューティージェネレーション)が出走を表明し、今年のG1チャンピオンズマイル覇者Southern Legend(サザンレジェンド)、通算成績14戦13勝のGolden Sixty(ゴールデンシックスティ)も出走予定。さらにはアイルランド調教馬でG1戦ジャックルマロワ賞を制したRomanised(ローマナイズド)など豪華メンバーが集結しています。アドマイヤマーズにとっては厳しい戦いとなりそうですが、テン乗りでありながら昨年のレースで勝利に導いたC.スミヨン騎手が今年も騎乗するのは心強いですね。

香港カップ

  • 距離は芝2000m
  • 賞金はHK$28,000,000(約3億7600万円)
  • 日本からウインブライト、ダノンプレミアム、ノームコアが出走
  • メイン競走には実力馬が集結

日本から最多となる3頭が出走する香港カップ。昨年はウインブライトが勝利したこのレースで今年も勝利を狙います。帰国後の制限がある関係から今年は日本人騎手の多くが渡航を諦め、ダノンプレミアムにはW.ビュイック、ノームコアにもC.スミヨンが騎乗することが決まる中、ウインブライトには主戦の松岡正海騎手が騎乗します。本気で連覇を狙いにきているのは明らかで、松岡騎手以外では動かないというウインブライトにとってはこれ以上ないプラス材料となります。

G1馬3頭が日本から出走するということもあり最有力と言いたいところですが、欧州からは仏Skalleti(スカレティ)、愛Magical(マジカル)が出走予定。中でもマジカルはG1戦7勝の実力馬で、スカレッティも英チャンピオンSで2着と好走した実績がある馬です。地元香港からもTime Warp(タイムワープ)やDances With Dragon(ダンシーズウィズドラゴン)といったG1実績のある馬や、マジックマンと称されるJ.モレイラ騎手が手綱をとってから好調のFurore(フローレ)が出走を予定しており、どの馬が勝っても不思議ではないメンバーが揃いました。

JRAとブックメーカーの香港国際競走の馬券発売

香港国際競走2020の馬券発売について12月6日に日本中央競馬会より発表があり、JRAでは日本馬が出走しない香港ヴァーズの馬券発売は行わないことが決定しました。現在、日本では海外競馬の馬券購入はJRAとブックメーカーの2通りの選択肢があり、ブックメーカーでは4レース全ての馬券が発売されます。JRAとブックメーカーの詳細を比較してみましょう。

JRAの馬券発売について

  • インターネット投票とUMACA投票のみ
  • WINSで厳禁による馬券購入は不可
  • 香港ヴァーズは発売されない
  • 発売時間は12月13日朝7時からレース2分前まで

JRAではインターネット投票とUMACA投票で香港国際競走2020の馬券発売が行われます。インターネット投票は即PAT会員、A-PAT会員が対象となりプッシュホン投票、JRAダイレクトにおける販売はありませんので気を付けてください。また、WINSなどの場外馬券場ではUMACA投票のみで、現金による香港国際競走の購入はできませんのでご注意ください。

ブックメーカーでの賭けについて

  • 香港ヴァーズを含めた全てが対象
  • 24時間ベット可能
  • 締め切り時間が早い
  • 入出金が決済サービスを経由

海外競馬はブックメーカーで購入する人も多いと思います。香港ヴァーズを含めた香港国際競走全レースで購入可能となりますが、券種は単勝が基本です。24時間ベットが可能かつ日本馬のオッズがJRAよりも高くなるというメリットがある一方で、締め切り時間が早い(ブックメーカーによって違う)、入出金でecoPayzなどの電子決済サービスを経由するといったデメリットもあります。

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香港国際競走2020のブックメーカーオッズを紹介

JRAが発表する香港国際競走2020のオッズは馬券が発売されてからでないと分かりませんが、ブックメーカーでは既にオッズが公開されているので賭けることができます。日本では海外競馬の情報が少ないからか、日本調教馬が国外のレースに挑戦するときは決まって人気が集中する傾向にありますよね。一方でブックメーカーではそういった贔屓目がないのでオッズが参考になります。ベットした段階で払戻しのオッズが確定する点もブックメーカーの魅力ですね。それでは香港国際競走のオッズを確認していきます。

香港ヴァーズのオッズ

香港ヴァーズのオッズ

英ブックメーカー「ウィリアムヒル」が公開したオッズで香港ヴァーズの最有力候補となったのはエグザルタントで1.67倍。ブックメーカーで2.0倍を切るということはかなり抜けたオッズと考えられますが、2番手のモーグルも2.75倍と軽視は出来なさそうです。コロンバスカウンティが3番手で8.5倍となり、それ以降は51.0倍以上と離れています。順当に上位3頭で決まるのか、穴馬が割って入るのか注目です。

香港スプリントのオッズ

香港スプリントのオッズ

日本ではタワーオブロンドンが上位に支持されることが予想されますが、英ブックメーカー「ウィリアムヒル」が公開したオッズで香港スプリントの最有力は豪州からの移籍馬クラシックレジェンド。ホットキングプローンが2番手に入り、ダノンスマッシュは8.0倍の4番手、タワーオブロンドンは13.0倍の5番手となっています。日本馬が本気で勝つと予想している方にはかなり魅力あるオッズと言えるかもしれません。

香港マイルのオッズ

香港マイルのオッズ

英ブックメーカー「ウィリアムヒル」ではゴールデンシックスティを香港マイルでの最有力候補とし、1.80倍のオッズを設定しました。昨年の覇者アドマイヤマーズが5.0倍で2番手、香港のレジェンドホースであるビューティージェネレーションが9.0倍の3番手となっています。14戦13勝と確かに強い馬ですが、G1は今回が初めてと未知数な部分も。1.8倍は過剰オッズにも感じますが、それだけ評価が高いということでしょう。

香港マイルのオッズ

香港カップのオッズ

香港国際競走の中でオッズ面で接戦となっているのがメインの香港マイル。J.モレイラ騎手に乗り替わりとなってから好調のフローレが最有力となっているものの、2番手マジカル、3番手ダノンプレミアムもオッズに差はありません。一方で昨年の王者ウインブライトとノームコアは想定よりもかなり高いオッズが設定されいています。これは日本のファンにとっては妙味あるオッズと言えそうです。

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香港国際競走2020の結果

香港国際競走2020は日本馬2頭が勝利と最高の結果に終わりました。それでは詳細を見ていきたいと思います。

香港ヴァーズ

  • 勝ち馬はアイルランドのモーグル
  • 名門オブライエン厩舎とR.ムーア騎手のコンビ
  • JRAでは発売なし
  • ブックメーカーのオッズは2.25倍(前日)

香港ヴァーズを勝利したのはアイルランドのA.オブライエン師が管理する3歳馬のモーグル。パリ大賞以来となるG1タイトルを獲得した。注目を集めていた香港馬エグザルタントが逃げて直線を迎えたが、中団から徐々にポジションを上げていたモーグルが素晴らしい末脚を披露して楽々エグザルタントを交わす。そのまま差を広げてモーグルが優勝、3馬身差の2着に粘ったエグザルタント、そこから半馬身差の3着にはコロンバスカウンティが入った。ちなみに、香港ヴァーズはJRAでの発売はなかったが、英ブックメーカー「William Hill」では前日の段階でモーグルに2.25倍のオッズが設定されていた。クールモアはモーグルをオーストラリアで行われるザ・チャンピオンシップスに出走させる可能性を示唆。2017年の勝ち馬であり国外のG1で活躍したハイランドリールの後継者となるのだろうか。

香港スプリント

  • 日本馬ダノンスマッシュが優勝
  • ムーア騎手は2連勝
  • JRAでダノンスマッシュのオッズは4.7倍
  • ブックメーカーのオッズは12.0倍(前日)

香港スプリントを制したのは日本馬ダノンスマッシュ。スプリンターズSで2着に好走するなどポテンシャルを示していた同馬もG1勝ちはこれが初めて。香港スプリントは2013年ロードカナロア以来の勝利となり、日本競馬にとって大きな1勝となった。大外からのスタートとなったダノンスマッシュは中団に位置を取ると、直線半ばで先頭に立ってゴール板を駆け抜けた。1200mという短距離で見事な手綱捌きを披露したR.ムーアは流石といったところだろう。半馬身差の2着には大穴のジョリーバナー、そこから1/4馬身差の3着にはラタンが入った。なお、このレースで大きな注目を集めていたものの11着に敗れたクラシックレジェントは右前肢の跛行が発覚している。

香港マイル

  • 三冠馬ゴールデンシックスティが勝利
  • 日本馬アドマイヤマーズは3着
  • JRAでゴールデンシックスティのオッズは1.60倍
  • ブックメーカーのオッズは1.61倍(前日)

香港マイルを勝利したのは香港4歳シリーズで三冠を達成したゴールデンシックスティ。JRAでもブックメーカーでも圧倒的1番人気に支持された馬が見事に人気に応える形で勝利を飾った。絶好のスタートを切った日本のアドマイヤマーズは2番手でレースを進めるのに対し、最大のライバルであるゴールデンシックスティは後方3番手からの競馬に。最後の直線で先頭に立ったアドマイヤマーズだが、後方で脚を溜めたゴールデンシックスティは鞍上のゴーサインに反応し残り200mで並ぶことなく抜け出し優勝。サザンレジェンドが2馬身差の2着に入り、そこから1/4馬身差の3着にアドマイヤマーズが入った。

香港カップ

  • 日本馬ノームコアが勝利
  • ウインブライトが2着で日本馬ワンツー
  • JRAでゴールデンシックスティのオッズは6.90倍
  • ブックメーカーのオッズは12.0倍(前日)

香港カップを制したのは日本のノームコア。2019年のヴィクトリアマイル以来となるG1戦2勝目となった。日本からは連覇を狙うウインブライト、ノームコア、ダノンプレミアムの3頭が出走したこのレースでは、日本馬がレベルの高さを見せつける結果に。ダノンプレミアムが直線で先頭に立つと、残り200mではウインブライトが中団から伸びを見せたが、先頭に立とうしたところで大外から交わしたのがノームコア。連覇を狙ったウインブライトにとっては残念な結果となったが、香港を主戦とするZ.パートン騎手の手腕が光った形だ。3/4馬身差の2着にはウインブライト、そこから3/4馬身差の3着にはマジカルが入った。ちなみにノームコアはJRAで6.9倍だったが、英ブックメーカー「William Hill」では12.0倍となっていた。国外での前評判は低かったようだ。

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