サッカー用語「シミュレーション」の意味とは?審判を欺く悪質な反則!?

サッカーを観戦しているとよく耳にする「シミュレーション」という言葉。審判を欺くことでファールを「作り上げる」シミュレーションは、スポーツマン精神に反するプレーの象徴としてファンからは嫌われることも多いですが、「なぜいつまで経っても無くならないのだろう?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか?

日本ではシミュレーションを積極的に行う選手は多くありませんが、海外には「シミュレーションのスペシャリスト」などと揶揄される選手すら存在します。

そこでこの記事では「シミュレーション」という反則について改めて意味を確認したうえで、シミュレーションを行うメリット、VAR導入により変わりつつあるシミュレーションの現状などについて詳しく解説します。

サッカーの「シミュレーション」の意味とは?

日常的にサッカーを観戦する人でも、「シミュレーション」の意味を正確に理解している人は決して多くありません。そこでまずは「シミュレーション」という反則の定義をあらためて確認しておきましょう。

シミュレーションはファールを装って審判を欺く行為

そもそもシミュレーション(simulation)は英語で「~ふり、見せかけ」という意味を持ちます。サッカーにおける「シミュレーション」を一言で定義すると、相手からファールや違反行為を受けた「ふり」をすることでレフェリーを欺く行為と言えるでしょう。

代表的な例としては、相手選手がスライディングをした際、足がかかっていないにも関わらず足がかかったように倒れこむ行為が挙げられ、これは主に攻撃チームがPKやFKを取得するために行われます。

日本サッカー協会が定める「サッカー競技規則」第12条によると、シミュレーションは「警告となる反則」に明記されている「反スポーツ的行為」に該当すると考えられます。レフェリーはもちろんのこと、相手チームや観客をも騙す行為として、サッカーファンからは嫌われる傾向にあるのも事実でしょう。特にスポーツマンシップが重視される日本では、子供に真似させたくないプレーとして取り上げられます。

シミュレーションはレッドカードやイエローカードの対象に

反スポーツ的行為に該当するシミュレーションは、それだけ懲罰も重くなる傾向にあります。シミュレーションが発覚した場合にはただの反則では済まず、警告カードが出されるのが基本です。特にペナルティエリア内でPKを取るために行うシミュレーションは、レッドカードで一発退場と判断されるケースも少なくありません。

しかし、シミュレーションではなく本当にディフェンダーのファールが行われた場合には、相手の決定機を妨げる行為としてディフェンダーへ警告カードが出されるのが基本となります。そのため、特にペナルティエリア内のプレーは、ジャッジ一つで試合の流れが大きく変わる可能性も十分に考えられます。

ダイブはシミュレーションの一種

シミュレーションに近い意味の言葉として「ダイブ」が挙げられます。これはドリブルをする選手が足をかけられたふりをして自ら倒れこむ行為を指し、場合によっては自らの軸足にひっかけて転ぶケースも見られます。

確かにこのダイブはシミュレーションの代表例ではあるのですが、シミュレーションとは審判をだます行為全般を指すため、あくまでダイブはシミュレーションの一種に過ぎません。

他にもシミュレーションの例としては、負傷を装って時間稼ぎを行う行為や、全く関係ないところで倒れこんで相手のファールを主張する行為などが挙げられます。「ダイブ」と「シミュレーション」の意味は微妙に異なりますので、混同しないように注意してください。

ネイマールはシミュレーションがうまい?

日本では特に忌み嫌われるシミュレーションですが、海外に目を向けると「シミュレーションのスペシャリスト」と称される選手すら存在します。その最たる例が、ブラジル代表のネイマールでしょう。

ネイマールのプレーを見ると、あからさまに大げさに痛がったり転んだりするシーンが多々あり、海外では「Neymar Challenge」という言葉すら生まれたほどです。これほど簡単に倒れるイメージが定着してしまうと、逆に本当にファールを受けた際に正確にジャッジしてもらえない可能性すら出てくるかもしれません。

一方、ヨーロッパ各リーグでプレーする日本人選手は、多少足をかけられたくらいでは「倒れない」と称されることもあります。もちろん選手によって個人差もありますが、一般的にシミュレーションは勝利に貪欲な南米や中東の選手が多く行う傾向にあります。

つまらないと嫌われるシミュレーション | それでもやるメリットとは?

レフェリーや相手チームを騙すだけでなく、サポーターにも不快な思いを与えるシミュレーション。警告カードのリスクすら犯して行うのは、「それでも行う価値がある」と考えられるためで、海外では欠かせない攻撃スキルとして重要視されているケースも見られます。ここではシミュレーションを行うことで得られる2つのメリットをご紹介しましょう。

シミュレーションのメリット 1:PKを取得できる

シミュレーションを行う最大のメリットは、やはりPKを取得できることでしょう。PKの成功率は一般的に約7割程度と言われており、ファールを演じることでPKを手に入れれば、それだけチームが勝利に近づくのも事実です。

しかし、ペナルティエリア内であれば正々堂々とプレーした方が得点のチャンスを失わずに済むとも言えるでしょう。海外のようにシミュレーションが「攻撃スキルの一つ」なのであれば、自ら積極的にゴールを奪いに行くこととシミュレーションをすることのバランスを上手に保つことが重要と言えるかもしれません。

シミュレーションのメリット 2:相手選手を退場させられる

シミュレーションのもう一つのメリットは、相手選手を退場させられる可能性があるということです。特に決定機でディフェンスのファールと判断された場合はレッドカードになるケースが多く、相手選手が一人いなくなれば、それだけ数的優位に立つことができるのです。

また、場合によってはイエローカードの判定を受けた相手選手がジャッジに抗議をし、もう一枚イエローカードを受けてレッドカードを受けるという「メリット」も考えられるでしょう。

同じくピッチ上の暴力行為も一発退場の対象となるため、相手と体が軽く触れたことを大げさに痛がってアピールする選手も後を絶ちません。こうしたシミュレーションは時にボールと全く関係のないところで行われることもあり、審判からするとジャッジが非常に難しいプレーとなります。

VARはシミュレーション抑止に役立つ?思わぬ逆効果も

ここ数年のサッカー界の話題として、VARの導入が挙げられます。審判が正確なジャッジをすることを目的としたVARは、思わぬ形でシミュレーションのあり方にも影響を与えました。

世界的に導入され始めているVARとは?

VARとはVideo Assistant Referee(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の略で、際どいプレーの際に審判がビデオ判定を行うシステムのことを指します。特にペナルティエリア内のシミュレーションは、VARによって正確にジャッジされるようになりました。

ヨーロッパでは、2017-18シーズンにセリエAとブンデスリーガに導入されたことを皮きりに、現在ではほとんどのリーグでVARが導入されています。ワールドカップでも2018年のロシア大会から導入され、大きな話題を呼びました。

リーグ/大会名VAR導入年
ヨーロッパ主要リーグプレミアリーグ(イングランド)2019-2020シーズン
ラ・リーガ(スペイン)2018-2019シーズン
ブンデスリーガ(ドイツ)2017-2018シーズン
セリエA(イタリア)2017-2018シーズン
リーグアン(フランス)2018-2019シーズン
その他主要大会ワールドカップ2018年 ロシア大会
ヨーロッパチャンピオンズリーグ2019-2020シーズン
ヨーロッパリーグ2019-2020シーズン
日本Jリーグ2021年シーズン
※VAR導入試合数などはリーグ・大会によって異なる

日本のJリーグも2021年からVARを導入

日本のJリーグでも導入が討議されてきたVARですが、遂に2021年シーズンから正式にVARが導入されることが決定しました。対象となるのはJ1リーグの全試合や、一部カップ戦に制限されています。

2020年のシーズン途中では、一度導入が頓挫したVAR。正式導入により選手のプレーにどのような影響が出るのか、サッカーファンからの注目が集まっています。

VARでもシミュレーション判定が難しいケースもある

ビデオ判定によりレフェリーの手助けをするVARですが、VARがあれば必ずしも正確なジャッジができるという訳ではありません。例えばディフェンダーの足が相手選手の足に触れた場合、確かに接触プレーの有無はリプレイにより正確に判断できますが、選手が本当にその接触プレーにより転倒したのか、接触の強弱まで見極めることは非常に困難なのです。

そのため、選手の中にはVARの導入を上手に「活用」し、足先が軽く触れただけで大げさに倒れこむ選手も出てきています。事実、VAR導入後は意図的に「もらいにいった」ファールやPKの数は増加傾向にあります。

VAR導入によりジャッジの正確性が上がっているのは確かですが、シミュレーションを100%正確に判定するのは不可能と言えるかもしれません。

シミュレーションはフェアプレー精神に反する行為

VAR導入などにより形を変えつつあるシミュレーションですが、シミュレーションは「何としてでも勝ちたい」という強い意志の表れでもあります。そのため、どれだけジャッジのスキルが向上したところで、シミュレーションが完全に無くなるということは考えにくいでしょう。

しかし、シミュレーションは「反スポーツ的行為」として忌み嫌われるのも事実です。相手チームから大きなバッシングを受けるのはもちろん、味方のサポーターからも決して良くは思われません。

海外ではVARの導入により思わぬ形で「進化を遂げた」シミュレーション。2021年から正式にVARが導入されたJリーグではプレースタイルにどのような影響が出るのか、注目が集まります。

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