サッカー日本代表の歴代監督を比較 | 過去最高の監督と次の適任者

サッカー日本代表の歴代監督を比較

サッカー日本代表の監督と言えばトルシエジャパン、ジーコジャパンなどと表現されるようにチームの顔です。また、クラブレベルではチームが基本方針を持っているところも多いですが、サッカー日本代表などナショナルチームではメンバー選考や戦術など監督が決定権を持っており、監督はチームの勝敗に最も大きな影響を及ぼす存在と言えるでしょう。過去の日本代表を振り返ったときに、思い出のある監督はサポーターも世代によって人それぞれかと思います。日本人監督だけでなく外国人監督も多く日本代表を指揮してきましたが、「最も優秀な監督は誰か」と考えたことはありませんか?実際にはJリーグの選手だけで構成されていた昔とは違い、近年はJリーグでプレーしている選手の方が少なくなっており、メンバー個々のレベルが違うので比較は難しいです。それでも、数字だけで比較したときに最も優秀なサッカー日本代表監督が誰か気になるところ。

この記事では、約30年間の日本代表監督を振り返り、監督の成績や国際大会でのタイトルなどを比較していきます。「史上最高のサッカー日本代表監督」はサポーターの中でも大きく意見が分かれるところで、あくまでタイトルや成績で比較していきます。

サッカー日本代表 歴代監督を振り返る

歴代のサッカー日本代表監督にどのような指揮官がいたか、まずは顔ぶれを振り返ってみましょう。ここでは、Jリーグ開幕前年となる1992年以降に絞り、過去の代表監督の成績なども比較します。

年表で見る日本代表監督

まずは年代順に、歴代のサッカー日本代表監督をリストアップしていきます。1992年から現在までの約30年間にわたり、総勢で15名の監督が日本代表で指揮を執ってきました。なお、今回は監督代行として指揮した監督もカウントしています。

【サッカー日本代表の歴代監督】

  • オフト(オランダ):1992~1993年
  • ファルカン(ブラジル):1994年
  • 加茂周:1994~1997年
  • 岡田武史:1997~1998年
  • トルシエ(フランス):1998~2002年
  • ジーコ(ブラジル):2002~2006年
  • 山本昌邦:2002年
  • オシム(ボスニア・ヘルツェゴビナ):2006~2007年
  • 岡田武史:2007~2010年
  • 大木武:2009年
  • 原博実:2010年
  • ザッケローニ(イタリア):2010~2014年
  • アギーレ(メキシコ):2014~2015年
  • ハリルホジッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ):2015~2018年
  • 西野朗:2018年
  • 森保一:2018年~

国籍で見ると日本人監督が7名、外国人監督が8名となりました。しかし、山本昌邦(2002)、大木武(2009)、原博実(2010)の3名は外国人監督が正式就任するための「監督代行」であったため、実際にサッカー日本代表を率いた日本人監督は4名と外国人監督に比べて少ないのが分かります。全体的には「外国人監督志向が強い」と言えるかもしれませんが、近年は西野明・森保一と日本人監督が立て続けに選ばれており、それは時代と共に変化していることを意味しています。

歴代監督と主な国際大会

続いて、それぞれの監督が指揮を執った主要な国際大会を振り返ってみましょう。特に重要とされるワールドカップ、アジアカップで指揮を執った監督と成績は下記の通りです。

【ワールドカップ】

  • 1994年 アメリカ大会:オフト(アジア最終予選敗退)
  • 1998年 フランス大会:岡田武史(グループリーグ敗退)
  • 2002年 日韓大会:トルシエ(ベスト16)
  • 2006年 ドイツ大会:ジーコ(グループリーグ敗退)
  • 2010年 南アフリカ大会:岡田武史(ベスト16)
  • 2014年 ブラジル大会:ザッケローニ(グループリーグ敗退)
  • 2018年 ロシア大会:西野朗(ベスト16)

【アジアカップ】

  • 1992年 日本大会:オフト(優勝)
  • 1996年 UAE大会:加茂周(ベスト8)
  • 2000年 レバノン大会:トルシエ(優勝)
  • 2004年 中国大会:ジーコ(優勝)
  • 2007年 東南アジア大会:オシム(ベスト4)
  • 2011年 カタール大会:ザッケローニ(優勝)
  • 2015年 オーストリア大会:アギーレ(ベスト8)
  • 2019年 UAE大会:森保一(準優勝)

ワールドカップで最高となるベスト16を達成しているのは、日本人監督が2回、外国人監督が1回。一方、アジアカップで優勝を果たしているのは4回とも外国人監督です。日本人監督の方がアジアサッカーについて詳しいイメージがありますが、外国人監督の方がアジアカップで優秀な成績を収めているというのは、なんとも興味深い結果ですね。

勝率ランキング

続いて、歴代サッカー日本代表監督の勝率に注目してみましょう。「勝利数÷試合数」で計算すると、上位5位は下記の通りとなりました。

  1. 森保一:72.3% (47試合)
  2. オシム:65.0% (20試合)
  3. オフト:63.0% (27試合)
  4. アギーレ:60.0% (10試合)
  5. ハリルホジッチ:55.2% (38試合)

勝率トップに立ったのは現在の日本代表を率いる森保一監督。もちろん、ワールドカップなど強敵揃いの大会に参加すれば、それだけ勝率は下がる傾向にあるため勝率だけで何かを判断することはできません。また、欧州のクラブに所属する選手が招集メンバーの大半を占めるようになったのはここ数年の話であり、現在よりも日本サッカーの底上げが出来ていなかった時代に日本代表で高い勝率を出したオフト監督やオシム監督の数字も非常に素晴らしいと言えると思います。

日本代表歴代監督で評価が高いのはイビチャ・オシム

サッカー日本代表を率いた監督を比較するため、国際大会での勝率を出してみましたが、「史上最高の日本代表監督」を決めるのは決して簡単なことではありません。勝率が最も高い森保一監督なのか、アジアカップで優勝し、ワールドカップでも過去最高となるベスト16に進んだトルシエ監督なのか、サポーターによっても意見が変わりますが、サッカー日本代表の歴代監督の中で最も評価が高いのはイビチャ・オシム監督だという声を耳にすることが多く、筆者としてもオシム氏に一票入れたいと考えます。

なぜ、サッカー日本代表を率いた中でもオシム氏の評価が高いのか、3つのポイントに絞りご紹介します

考えて走るサッカーを浸透させた

サッカー日本代表は決してフィジカルで欧州や南米のチームと勝負することはできません。高さで勝負することもできません。そんな中で日本代表が世界と戦うために必要なことは、頭を使い、そして走り続けることだと日本サッカー界に浸透させたのは間違いなくオシム監督と言えるでしょう。また、前線の選手にも豊富な運動量を求めプレスをかけるというサッカーは2020年以降に流行とされる現代の形でもあります。そんなサッカーを15年以上前から実践しようとしていたのですから驚きです。

日本人スタッフとチームを構成

外国人監督の多くは自身でコーチングスタッフやトレーナーとチームを作り、監督に就任する際にはチーム全体での契約が一般的です。しかし、オシム氏は日本人スタッフと共に日本代表を指揮していました。その意図というのは私には分かりませんが、反町康治氏や城福浩氏など現在も指導者として定評のある人材をスタッフとして入れていたオシム氏は、日本サッカー界で指導者の底上げにも貢献したと言っても過言ではありません。また、スタッフと同様に若手選手を多く帯同させるなど、未来の日本代表を担う選手たちの育成にもオシム氏は力を入れました。任期だけではなく、JFA全体の未来を見据えて尽力した監督と言えます。

退任後も目立つ人望の高さ

2022年5月1日、SKシュトゥルム・グラーツというオーストリアのクラブがイビチャ・オシム氏の逝去を発表し、日本のメディアも大々的にこれを報じました。巻誠一郎、佐藤勇人、阿部勇樹、羽生直剛などオシムチルドレンと呼ばれる多くの教え子たちが追悼コメントを出していましたが、その文章からは本当にオシム氏を慕っていたのが伝わりました。また、退任後に多くのメディアがオシム氏のコメントを掲載したり、インタビューをとりに彼の元を訪れたのも、オシム氏の言葉の重さや、サッカーに対する見解を国民が求めていると感じていたからでしょう。オシム氏がいかに人望の高い名監督であったかが分かります。

サッカー日本代表監督の適任者は誰か|次期監督候補

2018年からはサッカー日本代表を森保一監督が指揮を執り、ワールドカップ出場という最低限の目標はクリアしました。数字上では十分な結果を残しているように思えますが、2019年のアジアカップUAE大会では決勝でカタールに敗れ、準優勝という結果は正直今の日本代表には物足りないところ。また、代わり映えのしないメンバー選考に批判が多いのも事実です。このまま2022年のワールドカップカタール大会まで森保一氏が指揮を執ると見られていますが、ファンの間では早くも「次期監督候補」として様々な声が上がっています。ここでは、次期監督としてサッカー日本代表監督の適任者は誰かを紹介します

アーセン・ヴェンゲル

国民が望むベストな選択な一方で、非現実的なのがフランスのアーセン・ヴェンゲル監督。プレミアリーグの名門アーセナルで1996年~2018年まで長期政権を執った名将として知られていますが、多くの方がご存じの通りアーセナルに向かう前は日本の名古屋グランパスで監督をやっていました。不振に苦しんでいた名古屋を建て直し、1995年のJリーグ最優秀監督賞を受賞したヴェンゲル氏は適任者と言えるでしょう。いつかは日本に戻ってきて欲しいと考えているサポーターも多いと思いますが、国際サッカー連盟(FIFA)で役職を持っているようなので、本人がそのポジションを投げてまでサッカー日本代表の監督になるかは疑問が残ります。ただ、退任後は可能性としてあるかもしれませんね。

ドラガン・ストイコビッチ

ヴェンゲル氏の名古屋時代の教え子であり、オシム氏のユーゴスラビア代表時代の教え子であるドラガン・ストイコビッチ氏もサッカー日本代表の次期監督として適任者の1人です。ピクシーの愛称で日本のサポーターから愛されたストイコビッチ氏は既にグランパスを率いた際に優勝するなど指導者としての評価も高いですね。現在は母国であるセルビア代表監督を務めており、ポルトガルなど強豪国と同じグループになる中で2022年カタールW杯の出場権を手にいれました。代表監督を務めた経験も好材料であり、日本代表監督として期待できると思います。

鬼木達

日本人監督の中で適任者と言えるのが2017年から率いる川崎フロンターレで4回の優勝を誇る鬼木達監督ですね。西野氏がガンバ大阪で、森保氏がサンフレッチェ広島で結果を残して将来的に代表監督を務めたことを考えると、川崎フロンターレで黄金期を築いている鬼木監督は彼らと同様に候補者リストには必ず名を連ねるでしょう。鹿島アントラーズの色が強い鬼木監督は走るサッカーを実践していますし、川崎では他チームを寄せ付けない戦術レベルの高さを披露しています。日本人監督が続いていますし、このままの流れでいくなら人選として不思議はありません。ただ、依然として川崎はJリーグで強さを発揮していますので契約延長を打診するはず。鬼木監督が代表監督に興味があるかどうかですね。

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