サッカー監督ランキング | 世界の歴代名将10選&Jリーグ歴代No.1を考察

選手起用や戦術をあやつり、チームの勝敗に最も重い責任を負う監督。長いサッカーの歴史には「名将」と呼ばれる名監督が数多く存在しますが、「いったい誰が最高の監督なのだろう?」と気になるサッカーファンも多いのではないでしょうか?この記事ではヨーロッパサッカー、Jリーグの2つにスポットライトを当て、歴代No.1監督について考察します。

サッカーファンの方は、ぜひ「名監督と言えば〇〇でしょ」と思い浮かべながらお楽しみください!

FIFA監督賞【過去10年の歴代受賞者】

長いヨーロッパサッカーの歴史において、「歴代No.1の監督」を選ぶことは決して簡単ではありません。ひいきにしているチームや戦術の好みなどによっても意見は分かれるため、まずは基本の指標となる「FIFA監督賞」を取り上げましょう。

FIFA監督賞とは、毎年最も優秀な監督に与えられる名誉ある賞。「バロンドールの監督版」と考えるとわかりやすいかもしれません。2010年に新設された賞で、各クラブの監督、キャプテン、世界中のメディアなどによって投票が行われます。2010年以降、FIFA監督賞に輝いた監督は下記のとおりです。

  • 2010年:ジョセ・モウリーニョ(インテルナシオナル)
  • 2011年:ジョゼップ・グアルディオラ(バルセロナ)
  • 2012年:ビセンテ・デル・ボスケ(スペイン代表)
  • 2013年:ユップ・ハインケス(バイエルン・ミュンヘン)
  • 2014年:ヨアヒム・レーヴ(ドイツ代表)
  • 2015年:ルイス・エンリケ(バルセロナ)
  • 2016年:クラウディオ・ラニエリ(レスター・シティ)
  • 2017年:ジネディーヌ・ジダン(レアル・マドリード)
  • 2018年:ディディエ・デシャン(フランス代表)
  • 2019年:ユルゲン・クロップ(リヴァプール)
  • 2020年:ユルゲン・クロップ(リヴァプール)

サッカーファンなら、思わず唸ってしまうような名将がズラリ。ヨーロッパのビッググラブで指揮を執る名将からワールドカップで好成績を収めたチームの監督まで、各年のサッカーシーンが反映されていると言えます。

ヨーロッパサッカーで活躍した歴代名監督10選

FIFA監督賞をふまえ、ヨーロッパサッカーで活躍した歴代の名監督を10名ピックアップしてご紹介しましょう。それぞれ所属しているリーグも異なるため、「どの監督がNo.1」と定義することはできません。しかし、いずれも間違いなく「世界トップクラスの名将」ですので、ご自身の好きな監督が入っているかチェックしてみてください。

1. ジョゼップ・グアルディオラ

「世界No.1の監督」と言えば、ジョゼップ・グアルディオラの名前を上げる方が多いでしょう。バルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・シティといったビッグクラブで指揮を執り、いずれのチームでも圧倒的な成績でリーグ制覇を果たしています。

特にグアルディオラが優れていると言われるのは、斬新なポジショニングを活用した攻撃。細かいパスを繋ぐ「ティキ・タカ」やフォワードをわざと1.5列目以降に下げる「ゼロトップ」といった戦術は、世界的なトレンドとなりました。

2. ジョゼ・モウリーニョ

世界屈指の監督としてジョゼップ・グアルディオラとよく対比されるのが、ポルトガル出身のジョゼ・モウリーニョ。チェルシー、インテル・ミラノ、レアルマドリードなどで指揮を執った名監督で、いずれもクラブをリーグ制覇に導いています。

計算されつくされた戦術だけでなく、メディアの前では「ビッグマウス」としての一面も。時には相手選手と衝突することもあり、好き嫌いが分かれやすい監督と言えます。

3. ユルゲン・クロップ

近年、特に結果を残している監督が、イングランドのリヴァプールで指揮を執るユルゲン・クロップ。プレミアムリーグ優勝、UEFAチャンピオンズリーグ優勝など数多くのタイトルを獲得し、2019年と2020年には2年連続でFIFA監督賞に輝いています。

ユルゲン・クロップの有名な戦術と言えば、ボールを奪われた瞬間にプレスをする「ゲーゲンプレッシング」。相手のビルドアップを根底から防ぐ攻撃的な戦術で、世界中のサッカーチームが真似するようになりました。

4. アレックス・ファーガソン

「歴代の名将」と言えば、アレックス・ファーガソンの名前を上げるサッカーファンも多いでしょう。スコットランド出身のアレックス・ファーガソンは、イングランドのマンチェスター・ユナイテッド黄金期を築いた監督。27年という長期キャリアの中で、プレミアリーグ13回優勝、UEFAチャンピオンズリーグ2回優勝など、数多くのタイトルを獲得しました。

優しそうな見た目とは裏腹に、試合になると顔を真赤にして激怒する「闘将」としても知られています。

5. アーセン・ベンゲル

同じくプレミアリーグのアーセナルで長期政権を執ったのが、フランス出身のアーセン・ベンゲル。13年間のキャリアの中でプレミアリーグ3度の優勝を経験し、イングランドサッカーでは名誉ある殿堂入りも果たしています。

1995~1996年には日本の名古屋グランパスでも指揮を執ったことがあり、チームは見事天皇杯を制覇。現在は日本代表監督を含め、ナショナルチームでの監督復帰を願う声が多く上がっています。

6. ディエゴ・シメオネ

若くして監督としての才能を発揮しているのが、ディエゴ・シメオネ。元アルゼンチン代表のレジェンドは2011年からスペインのアトレティコ・マドリードで指揮を執り、レアルマドリードやバルセロナといった強豪を押しのけ、2度のリーガエスパニョーラ制覇に輝いています。

守備を徹底した堅守速攻のサッカースタイルは「チョリスモ」と呼ばれ、彼の守備的MFとしてのキャリアが遺憾なく発揮されていると言えます。

7. ジネディーヌ・ジダン

世界的な名プレイヤーから名監督に生まれ変わったのが、元フランス代表のジネディーヌ・ジダン。2016年からスペインのレアルマドリードで指揮を執り、UEFAチャンピオンズリーグ3連覇という快挙の立役者となりました。

冷静沈着な采配には定評があり、個性の強い銀河系軍団を見事チームとして組織化。各選手のエゴを上手にまとめ上げるのは、現役時代に超一流だったジダンだからこそのスキルと言えるかもしれません。

8. ディディエ・デシャン

ナショナルチームの監督として、特に名将に挙げられるのがフランス代表監督のディディエ・デシャン。記憶に新しい2018年のワールドカップロシア大会では若き才能をまとめ上げ、見事世界一に輝きました。

元フランス代表のボランチとして活躍したデシャンは、1998年のワールドカップフランス大会でも優勝を経験。選手・監督の両方でワールドカップ制覇を成し遂げたのは、史上3人目の快挙です。

9. アントニオ・コンテ

イタリア出身のアントニオ・コンテは、主にユヴェントスで活躍した守備的MF。セリエAの各クラブで監督を努め、2019年には名門インテルミラノの指揮官に就任しました。

迎えた2020-2021シーズンには、9年連続チャンピオンのユヴェントスをおさえ、見事セリエAを制覇。しかし経営陣との対立などもあり、2021年5月に電撃解任されました。現在はイングランドのトッテナム・ホットスパーへの監督就任が噂されるなど、今後の動向が注目されています。

10. マッシミリアーノ・アレッグリ

同じくイタリア出身のマッシミリアーノ・アレッグリは、ユヴェントス黄金期を築いた名監督。2014年にユヴェントス監督に就任して以来、5年連続でチームをセリエA制覇に導いています。

チームの顔であるクリスティアーノ・ロナウドを見事に活かしつつ、チーム全体としてはポゼッションを重視したサッカーを展開。2021年からはユヴェントス監督への再就任が決まっており、チーム再建への手腕が期待されています。

サッカーJリーグの歴代監督ランキングTOP5

世界の名監督を紹介したところで、今度は日本国内の名監督にも目を向けてみましょう。3つのランキングを見ると、Jリーグファンにはおなじみの名前がズラリと並んでいます。

試合数ランキング

  1. 石﨑 信弘:590試合
  2. 西野 朗:523試合
  3. 反町 康治:503試合
  4. 小林 伸ニ:490試合
  5. 松田 浩:441試合

試合数ランキングで1位に輝いたのは、モンテディオ山形やコンサドーレ札幌などで指揮を執った石﨑信弘。フィジカルを重視した監督は人情味も非常に厚く、石崎監督のもとでのプレーを望む選手が多いことから「石崎組」という言葉まで生まれました。

3位の反町康治は、U23日本代表監督も務めた名将。湘南ベルマーレや松本山雅でもファンから愛される指揮官として親しまれ、現在はJリーグ理事に就任しています。

勝利数ランキング

  1. 西野 朗:269勝(523試合)
  2. 石﨑 信弘:256勝(590試合)
  3. 反町 康治:220勝(503試合)
  4. 小林 伸二:181勝(490試合)
  5. ペトロヴィッチ:177勝(354試合)

Jリーグで最も多い勝利数を上げているのは、元ガンバ大阪監督の西野朗。2018年のワールドカップロシア大会では日本代表の監督も務め、見事チームをベスト16に導きました。

4位の小林伸二は、モンテディオ山形や徳島ヴォルティスなどで指揮を執った名監督。守備を徹底した戦術を重んじ、「昇格請負人」としても知られています。

勝率ランキング

  1. 鈴木 政一:80.82(73試合)
  2. バウミール:76.47(34試合)
  3. 石井 正忠:69.44(36試合)
  4. ハビエル・アスカルゴルタ:68.18(66試合)
  5. エメルソン レオン:67.07(82試合)

勝率で1位に輝いたのは、主にジュビロ磐田で指揮を執った鈴木政一。2001年と2002年にはそれぞれ準優勝・優勝を経験しており、攻撃を重んじるサッカーを展開しました。

2位以降もJリーグファンの間ではおなじみの監督の名前が続きますが、試合数が少ないほど勝率が高くなるのも事実。監督の手腕を問うには、勝率よりも勝利数の方が正確と言えるかもしれません。

サッカーでは「名選手=名監督」とは限らない

世界と日本それぞれの名将をご紹介しましたが、名将と呼ばれる監督の中には、選手としてそこまで活躍していなかった監督も少なくありません。例えばジョゼ・モウリーニョは、選手時代は世界的にほぼ無名で、通訳アシスタントとして指導者のキャリアを始めたほどです。

ジネディーヌ・ジダンディエゴ・シメオネのように、選手としても監督としても超一流のケースもありますが、これはきわめて珍しいケース。どれだけファンを魅了する名プレイヤーだとしても、監督として活躍できるかどうかは全く別の話なのです。

ファンとしてはどうしてもサッカー選手に注目してしまいますが、選手の起用や戦術の陰には必ずと言って良いほど名監督が存在します。監督に注目することで一つ一つのプレーに意味を見出せるようになり、サッカーをより深い視点から楽しむことができますので、ぜひこれからは選手だけでなく監督にも注目してみてください!

なお、当サイトではサッカーで人気の「ブックメーカー各社の評価・ランキング」を忖度なしで公開しています。そちらもぜひご覧になってください。