Rainbow Six(レインボーシックス)とは?シリーズの歴史から魅力まで徹底解説

Rainbow Sixの歴史から魅力まで徹底解説

特殊部隊とテロ組織との銃撃戦を描く人気FPSタイトルRainbow Six(レインボーシックス)ですが、実はかなりの歴史があるのをご存知でしょうか?

シリーズの始まりは1998年と非常に古く、現在eスポーツの人気タイトルとして世界中で大流行しているRainbow Six:Siegeはなんとシリーズ7作目の作品となっています。2020年には賞金総額約3億3000万円という大規模な大会が開かれ、国内でもプロリーグが設立されるなど大きな盛り上がりを見せているRainbow Six:Siegeですが、本作が大ヒットに至るまでにはどのような歴史があったのでしょうか?

この記事では、Rainbow Sixシリーズの歴史と、多くのファンから長い間愛されている本作の魅力についてわかりやすく解説します。

Rainbow Sixの始まりは小説から

Rainbow Sixと聞くと、ほとんどの方がFPSゲームを頭で思い浮かべるかと思います。 しかし、Rainbow Sixとはもともとゲームのことではありません。 そもそもの始まりは、トム・クランシーが1996年に執筆し映画化もされた小説「レッド・オクトーバーを追え!」のスピンオフ作品として、1998年に刊行された小説「Rainbow Six」にあります。

小説では、国際的なテロ組織に対抗するために、指揮官である「シックス」が国や組織の垣根を超え各分野のスペシャリストをスカウトして多国籍特殊部隊「レインボー」を結成し、世界中で起こるテロ事件とその裏に隠された恐るべき陰謀に立ち向かいます。 タイトルは特殊部隊レインボーの指揮官(=シックス)ということ、加えてアメリカでは虹が6色であることに由来して「Rainbow Six」となりました。

この小説シリーズは全4巻発売され、そこから派生したFPSタイトルとして後ほど紹介する初代「Rainbow Six」が生まれました。 なお、ゲーム版と小説版では設定上の共通点はありますが、ストーリー上の直接的な繋がりはありません

Rainbow Sixゲームシリーズの歴史

小説から始まったRainbow Sixですが、発売されたゲームタイトルは1998年から2014年までで7作品にも及びます。 ここから、 Rainbow Sixゲームシリーズの歴史とそれぞれのタイトルを時系列に沿って紹介します。

Rainbow Six(1998)

初代Rainbow Sixは、1998年8月にPCゲームとして北米で発売されました。 1作目となる本作では、小説版Rainbow Sixと設定を一部共有しており、小説のキャラクターがゲーム内でも登場しています。

当時はまだ、仲間と指示を出し合い戦術的に動く「タクティカルシューター」と呼ばれるジャンルはそこまで浸透しておらず、メンバーや装備を自分で選出して仲間と共に作戦行動を進めていく初代Rainbow SixはタクティカルFPSの先駆けとしてその地位を確立しました。しかし、銃撃によるリアリズムを求めた結果1発でも当たれば死んでしまうという高難易度なゲームとなったため、当時の海外レビューでは「ゲームはなかなか良いが、非常に難しく苛立たしい」といった評価もありました。

1999年に拡張版の「Eagle Watch」がリリースされ、PS/DC/N64/GBCといったコンソール向けにも発売が開始されます。 国内でも日本語マニュアル付きで発売がされましたが、完全対応とは言えずゲーム内の字幕等は未翻訳のままでした。

Rainbow Six:Rogue Spear(1999)

第1作目から1年後となる1999年に、グラフィックスやアニメーション、AIなどを強化したRainbow Six:Rogue Spearが発売されます。 シリーズ2代目となる今作では、基本的なゲーム性は変わらず前作をアップデートする形となっています。

具体的には、ミッションエディター、リプレイ機能の追加、ゲームモードにテロリストを全て殲滅する「テロハント」と1人でミッションを遂行する「ローンウルフ」が実装されました。 また、Rainbow Sixシリーズではお馴染みとなっている体を傾けた状態で覗き込む「リーン」は今作からの実装です。

前作と同じく拡張コンテンツがリリースされ、PC以外でもプレイができるよう移植が行われました。 国内ではPC日本語マニュアル付き英語版がマイクロハウスから発売され、2000年8月にはUbisoft Japanから完全日本語版が発売されています。

Rainbow Six 3:Raven Shield(2003)

2000年に開発元であるRed StormがUbisoftに買収され、2社の共同開発となるシリーズ3作目 Rainbow Six 3:Raven Shieldが2003年3月に発売されます。 前作から約4年ぶりにリリースされた今作は、「Unreal Engine2」の採用によってグラフィックスが大幅に強化された他、システム面で主にゲームバランスに対する調整を行いシリーズの転換期と呼ばれています。

銃のカスタマイズや細やかなアクションの追加、作戦開始時に現場マップが確認可能なったりとほとんど完成形へと近づいた今作ですが、ダメージ調整が若干緩くなったことにより従来のシビアな難易度を好んでいたファンからは「簡単になってしまった」と批判されることもありました。

コンソール版ではストーリーやシステム面での若干の変更があったため、サブタイトルは付かずRainbow Six 3としてリリースされています。 コンソール版の開発はXbox版をUbisoft Montreal、PS2/GC版をUbisoft Shanghaiが担当しました。

Rainbow Six:Lockdown(2005)

シリーズ4作目となるRainbow Six:LockdownもRed StormとUbisoftの共同開発なり、2004年11月に発売されました。 今作は新規層の開拓を狙っており、新規のユーザーでも楽しめるようにと大幅な難易度の調整が行われています。

銃弾1発で死ななくなったこと、敵の発見の安易化やどこでもセーブが可能になるなどかなり多岐に渡って難易度調整が行われた今作ですが、新規層を意識しすぎたためか難易度を落としすぎて古参のファンのみならず多くのユーザーから批判を浴びてしまいます。 そのためファンの間ではシリーズの暗黒期とされており、シリーズのナンバリングタイトルに数えないというファンも少なからずいます。

Rainbow Six:Lockdownではこれまでと異なり、2005年9月にXbox/PS2/GC向けのコンソール版が先に発売され、2006年2月にPC版がリリースされました。

Rainbow Six:Vegas(2006)

Ubisoftはシリーズ5作目となるRainbow Six:Vegasを2006年3月に発表します。 対応機種はPC/PS3/Xbox360となっており、今作では開発にRed Stormは関与せずUbisoft Montrealの単独制作となりました。

Rainbow Six:Vegas では、Rainbow Sixをより有名なタイトルへと、そしてプレイヤーの体験を次のレベルへと引き上げることを目標にしており、次世代プレットフォームへの移行とUnreal Engineの新バージョンである「Unreal Engine3」の採用によってグラフィックスの大幅な強化に成功しました。あまり評判が良かったとは言えない前作Rainbow Six:Lockdownを強化する形でストーリーやシステム面に変更を加えたRainbow Six:Vegasですが、当時の海外レビューの評価は「楽しさと面白さが強化された」と概ね良好でした。

発売日はPS3/Xbox360が2006年11月、PC版が同年の12月となっています。 国内ではUbisoft JapanからXbox360版が2007年4月、PS3版が6月で、イーフロンティアから日本語マニュアル付きのPC版が2007年4月に発売されました。

Rainbow Six:Vegas2(2008)

シリーズ6作目は前作の続編としてRainbow Six:Vegas2というタイトルでPC/PS3/Xbox360向けに発表され、2008年3月に発売されました。今作は当初、前作Rainbow Six:Vegasのサイドストーリーが楽しめるダウンロードコンテンツとして企画されていましたが、ユーザーからのフィードバックや開発が大きく盛り上がったためシリーズの正当な続編としてリリースされた経緯があります。

ゲームシステム自体は前作とほとんど変わりありませんが、敵を倒すと得ることができる経験値で階級を挙げる「成長システムP.E.C.」や特定の条件下で敵を倒すことでポイントを入手できる「A.C.E.S.」など新たなシステムの追加はありました。

Rainbow Six:Vegas2は前作と同様に大ヒットを記録し、売上は200万本を突破します。 しかし、やはり一定の批判はあるもので、前作からほとんど変わらないゲーム性やリリース当初から頻繁に確認されたバグのせいでシリーズのファンからも辛口なコメントが少なからずありました。

開発中止となったRainbow Six:Patriots(2011)

Rainbow Six:Vegas2の発売から約3年後の2011年11月、UbisoftはPC/PS3/Xbox360向けの新作Rainbow Six:PatriotsをUbisoft Montreal・Red Storm・Ubisoft Torontoの共同開発でリリースすると発表しました。

しかし、その後開発についてたびたび芳しくない状況が伝えられ、ついにはお披露目の場としていたE3 2012へは出展しないことが発表されます。 その後次世代機(PS4/Xbox One)への移行が示唆され、翌年のE3 2013では正式に次世代機への移行が発表されますが、依然として開発は進まず最終的にUbisoftから正式に開発中止がアナウンスされたことによってRainbow Six:Patriotsは幻のタイトルとなりました。

Rainbow Six:Siege(2014)

前作から6年が経過した2014年、E3 2014でUbisoftはシリーズ最新作となるRainbow Six:Siegeを発表します。戦術やプランニング、チームプレイと接近戦に焦点を当てた今作は、タイトルにあるシージ(包囲作戦)の通り、立てこもったテロリストと包囲・制圧を目指す特殊部隊との戦術的な銃撃戦を描いています。

シリーズでも随一の人気を誇り、リリースは2015年ですが後に発売される最新機種(PS5/Xbox Series X)でも発売され、今なおeスポーツの人気タイトルとして不動の地位を築いています。

eスポーツの人気タイトル「Rainbow Six:Siege」の魅力

Rainbow Sixシリーズの7作目となるRainbow Six:Siegeは2015年の発売から現在まで変わらぬ人気を誇り、ファンからは虹6・R6S・シージなどの愛称で親しまれています。 ここから、Rainbow Six:Siegeの魅力や簡単なルールについて見ていきましょう。

5v5で行われるタクティカルFPS

プレイヤーは攻撃側(特殊部隊)と防衛側(テロリスト)に分かれて、各ラウンド約3分で敵を一層または一定の条件をクリアすることで勝利となります。

ルールは「エリア確保・人質・爆弾」の3種類があり、攻守ともに5人のチームで戦います。 エリア確保では、決められたエリアを一定時間確保、制圧したチームが勝利となります。 人質では、防衛側に捉えられている人質を攻撃側は決められた回収地点まで運べば勝利となり、防衛側はそれを阻止しなければなりません。 爆弾では、防衛側の拠点に設置された2つの爆弾のどちらか一方にディフューザーを設置して爆弾を解除すれば攻撃側の勝利、ディフューザーの設置を阻止または設置されたディフューザーを時間内に解除できれば防衛側の勝利となります。

なお、上記の条件以外でも、全てのルールで相手側のチームを全滅させた場合も勝利となります。

多くのファンが魅了される理由

Rainbow Six:Siegeの魅力はなんといっても、選択するキャラクターによって変わる戦術の幅広さにあります。 攻撃側と防衛側はラウンドが始まる前に、オペレーターと呼ばれるプレイヤーが操作するキャラクターを1人ずつ選択します。オペレーターは全部で60人以上おり、それぞれにガジェットと呼ばれる特殊能力が備わっています。 Rainbow Six Siegeではこのガジェットの組み合わせが非常に重要で、オペレーター同士の相性次第で戦術プランは大きく変わります。

また、戦術プランは自チームだけでなく相手チームのオペレーターによっても変わるため、それこそ無限とも言える戦術がRainbow Six Siegeにはあります。 単なる打ち合いの腕を競うのではなく、自チームの持ちうる能力を最大限に駆使して、いかに相手に対して有効な戦術を打ち込めるかというタクティカルシューティングの名に恥じない戦術の奥深さが長年多くのファンを魅了している最大の理由です。

シリーズ最新作「Rainbow Six:EXTRACTION」

2021年6月13日にUbisoftから、Rainbow Sixシリーズ最新作の発売が2021年9月16日に決定したことが発表されました。 最新作のタイトルはRainbow Six:EXTRACTION(レインボーシックス エクストラクション)で、対応機種はPC/PS5/PS4/Xbox One/ Xbox Series Xとなっています。

今作ではUbisoft Montrealの開発陣がco-opプレイに焦点を当て、従来のPvPではなく全く新しいタクティカルco-op PvEゲームとして、Rainbow Six:Siegeに登場するオペレーター達とパラサイトと呼ばれるエイリアンとの死闘を描きます。

プレイヤーはRainbow Six:Siegeに登場する18名のオペレーターの中から1名選択し、仲間とチームを組んでパラサイトの巣食う多彩なマップを攻略していきます。 前作同様、各オペレーターは専用のガジェットやアビリティ備えているため、シリーズの魅力である戦術の奥深さは健在です。

今作は当初、Rainbow Six:Quarantine(レインボーシックス クアランティン)という名称でした。 しかし、quarantineは「(伝染病対策のために)隔離・検疫する」という意味があるため、新型コロナウィルスのパンデミックによる昨今の情勢を考慮して、extraction(脱出)というタイトルへ改名されています。

まとめ

この記事では、Rainbow Sixシリーズの歴史と世界中で愛され続けているシリーズ第7作目Rainbow Six:Siegeの魅力について解説しました。

Rainbow Sixが20年以上経った現在でも多くのファンを抱えている背景には、歴代開発陣の新規層への積極的なアプローチとシリーズの伝統の踏襲を両立するための試行錯誤がありました。こういったゲームの歴史を知ることでRainbow Sixの世界観をより深く味わえ、eスポーツ競技にもなっている今作を従来のスポーツと同じように、プレイするだけでなく様々な角度から楽しむことができるようになるでしょう。

なお、当サイトではeスポーツで人気の「ブックメーカー各社の評価・ランキング」を忖度なしで公開しています。そちらもぜひご覧になってください。