「MOBA」系とは?最も熱いeスポーツジャンルを徹底解説!

ゲームをスポーツとして捉えプレイヤー同士の腕を競い合うeスポーツが、年齢性別関係なく世界中で大流行しています。eスポーツには数多くのジャンルが存在しますが、その中でも今最も熱いゲームジャンルが「MOBA」系ゲームです。

MOBAジャンルのeスポーツタイトルには大会規模の大きなものが非常に多く、現在eスポーツにおける生涯獲得賞金のトップ5はMOBA系ゲームのプロプレイヤーが独占しています。 ランキングトップの選手の獲得賞金総額はなんと7億円にものぼり、MOBA系ゲームジャンルの規模の大きさが伺えます。

では、MOBA系ゲームジャンルのゲーム内容とはどのようなものなのでしょうか?この記事では、eスポーツジャンルの1つである「MOBA」の基本的なルールから魅力までわかりやすく解説します。

eスポーツの人気ジャンル「MOBA」系の意味とは?

MOBAとは、eスポーツプレイヤーの間で使われている専門用語です。正式名称はマルチプレイヤー・オンライン・バトルアリーナ(Multiplayer online battle arena)で、日本では「モバ」と呼ばれることもあります。リアルタイムで進行する戦略ゲームであるRTS(リアルタイムストラテジー)から派生したジャンルです。「MOBA」系ゲームとは、「3対3」や「5対5」などのチームに分かれ、お互いの陣地を奪い合う陣取りゲームの総称です。

RTSでは1人のプレイヤーが多数のキャラクターを同時に指揮しますが、MOBA系のゲームでは複数のプレイヤーがそれぞれのキャラクターを操作するためチームワークが非常に重要です。MOBAではマップ上に設置されている多数の防衛施設を守りながら相手の拠点を破壊し、最終的に相手チームの本拠地を陥落させた方が勝利となります。

eスポーツ MOBA 系ゲームの基本的なルール

MOBA系ゲームでは箱庭状のマップの中に3本のレーン(通り道)があり、プレイヤーはそれぞれのキャラクターを操作して3本のレーンから相手チームの拠点へと攻め込んで行きます。選択できるキャラクターにはそれぞれ特殊なスキルが備わっており、スキルを活用して味方と上手く連携しつつ相手チームの拠点を破壊して敵本陣を目指します

MOBA 系ゲームの流れ:序盤

試合の序盤では、それぞれが担当しているレーンへと向かっていき試合を有利に運ぶために操作キャラのレベルアップや装備の強化を目指します。また、序盤から担当外のレーンに一度出向くなどして相手チームに揺さぶりをかける動きも時には必要となります。

MOBA 系ゲームの流れ:中盤

中盤になってくると、操作キャラの装備が整い始め強力なスキルを撃てるようになります。敵チームとの戦闘が頻繁に発生するようになるため、力量差のある試合ですとこのタイミングで勝負が決まってしまうこともあります。

MOBA 系ゲームの流れ:終盤

終盤では使用しているキャラクターのレベルや装備が万全となり、敵・味方共に積極的に戦闘を行うようになります。試合を決めるためにチームが大きく行動し始めるので、5対5のような集団戦が多く発生し始めます。集団戦で相手チームを全滅させることができれば、リスポーン待機の間に敵本陣へ一気に攻め込むことが可能です。

eスポーツ MOBA 系ゲームの中で世界最大規模を誇るタイトル

eスポーツでも特に規模の大きいジャンルであるMOBAですが、その中でも1億人以上のプレイヤー人口を誇り世界最大規模のeスポーツタイトルと呼ばれているのがLoL(リーグ・オブ・レジェンド)です。LoLはアメリカのRiot Gamesが2009年にリリースしたMOBAオンラインゲームです。 ルールは一般的なMOBA同様、マップ上に設置されている多数の防衛施設を守りながら相手の拠点を破壊し、最終的に相手チームの本拠地を陥落させた方が勝利となります。

LoLの魅力は無限に広がるプレイスタイルと、チームワークによって生まれる多彩な戦略にあります。合計で140体以上いる操作キャラクターにはそれぞれ長所と短所が存在し、チーム編成や作戦によって様々なプレイスタイルで楽しむことができます。

元々はPC専用でしたが、モバイル版である「リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト」が2020年にリリースされAndroidやiPhoneでもLoLを遊ぶことができるようになりました。そのおかげもあり、プレイ人口は今なお増え続けています。またLoLは、「観戦するeスポーツ」としても非常に高い人気があり、ゲーム配信をメインとしたストリーミングサービスであるTwitchでは常に上位の視聴者数を獲得しています

日本の eスポーツシーンで注目 MOBA 系ゲームタイトル

日本のMOBA eスポーツシーンを盛り上げるタイトルとして大きな期待を集めている「ポケモンユナイト」が、2021年7月にリリースされました。対応機種はNintendo Switchで、9月にはiOS/Android向けにも配信が予定されています。ポケモンユナイトは国民的ゲームで知られる「ポケットモンスター」とMOBAをかけ合わせたタイトルで、プレイヤーは5対5に分かれて自身のポケモンを操り敵拠点の破壊を目指します。

日本のeスポーツシーンでは「ストリートファイター」などいわゆる格ゲーの人気が高く、MOBAは現状知る人ぞ知るゲームジャンルとなっています。しかし、日本人なら誰もが知っているポケモンをメインビジュアルとした今作はそんな現状を打ち破る可能性を秘めており、日本のMOBA界に一石を投じるタイトルとして期待されています。

eスポーツに採用されている主要なMOBA 系ゲームタイトルを紹介

MOBAには、LoL以外にも多くの人気タイトルが存在します。ここでは、eスポーツに採用されている主要なMOBA系ゲームタイトルを5つ紹介します。

  • Dota2
  • Hero of the Storm
  • Arena of valor
  • Vainglory
  • モバイル・レジェンド

Dota2

Dota2は、ゲーム配信プラットフォームで有名なSteamを運営しているValve社が提供しているタイトルで、MOBAの元祖と呼ばれています。MOBAの代表作であるLoLにも負けないほどの人気を誇っており、全世界に多くのプレイヤーを抱えています。

最大の特徴はなんといっても大会規模の大きさで、2019年に開催された世界大会では賞金総額37億円を記録しています。このような賞金規模の秘密はプレイヤーのゲーム内課金にあります。Dota2では、あらかじめ用意された大会の賞金にプレイヤーが購入した観戦チケットや課金アイテムの売上を上乗せしていくシステムをとっており、プレイヤーが課金すればするほど大会賞金が膨れ上がっていくようになっています。 Dota2は装備の自由度が高く、100種類以上いるキャラクターとアイテムの組み合わせによって無限に広がる戦略と高い競技性が人気の理由となっています。

ルールはシンプルなMOBAですが、アイテム輸送など他のタイトルにはないゲームシステムが存在するため、これまでMOBAをやり込んできた経験者の方でも存分に楽しむことができるでしょう。

Hero of the Storm

Hero of the StormはBlizzardが提供しているMOBAタイトルです。特徴は試合テンポの速さで、Hero of the Stormでは1試合20分前後と他のMOBAに比べて短く、サクサクと試合を回すことができます。 また、Hero of the Stormには同じくBlizzardが提供している「StarCraft」「オーバーウォッチ」といったタイトルのキャラクターが数多く登場するため、Blizzard製のゲームに馴染みの深い方ならより楽しむことができるはずです。 しかし、日本語には未対応となっていますので、英語でのプレイが苦手な方は参入しづらいタイトルでしょう。

Arena of valor

Arena of valor(AoV)はTencent Gamesが提供している本格スマホMOBA系ゲームです。全世界でのユーザー数が2億人を超えている超大作で、日本語版では「伝説対決- Arena of valor」というタイトルでリリースされています。 Arena of valorは歴史上の偉人や伝説上の人物が多数登場するのが特徴で、孫悟空・呂布・アーサーといった誰もが知っている魅力的なキャラクターを試合で使用することができます。

2018年にインドネシアのジャカルタおよびパレンバンにて開催された「Asian Games(第18回アジア競技大会)」では、サッカーや水泳、テニスなどの伝統的なスポーツに加えて、eスポーツが初めて公式に種目として認められましたが、その際Arena of valorが6つのタイトルの内の1つとして選出され大きな注目を浴びました。また、Arena of valorの盛り上がりはアジアだけでなく、アメリカのロサンゼルスでは2018年に賞金総額約5500万円の「Arena of valor World Cup」が開催されています。

Vainglory

Vainglory(ベイングローリー)はSuper Evil Megacorpが開発・運営しているMOBA系ゲームタイトルです。あまりMOBAが盛んではない日本でもプロチームが存在する数少ないMOBA系ゲームタイトルでもあります。 多くのMOBAタイトルが5対5を主軸にしているのに対し、Vaingloryは3対3のゲームモードを優先して導入しています。他にも、試合時間の短い「クイックモード」や「電撃モード」などのゲームモードが用意されており、様々な楽しみ方ができるのがVaingloryの特徴です。

スマホ専用アプリとして2014年に配信が開始され2019年にPC版がリリースされた本作はクロスプラットフォームを採用しており、PCとモバイルで気軽にプレイデータを共有することができます。

モバイル・レジェンド

モバイル・レジェンドは全世界で3億ダウンロードを記録した、スマホMOBA系ゲームを代表するタイトルです。スマホに特化したシンプルな操作性が特徴で、本格的なMOBA系ゲームをスマホで楽しみたい方にはおすすめのタイトルとなっています。 モバイルレジェンドはヒーローと呼ばれる操作キャラクターのビジュアルにも定評があり、100体以上いる全てのヒーローが細部までしっかりと作り込まれています。また、ヒーローの見た目をカスタマイズできるスキンも300種類以上用意されており、お気に入りのヒーローを自分好みの見た目にして楽しむことができます。

モバイル・レジェンドは「SEA Games(東南アジア競技大会)」の正式種目として採用されており、今後もアジアを中心にeスポーツ競技が盛んに行われることが期待できるタイトルです。

MOBA系ゲームのeスポーツ大会賞金ランキング

最後に、MOBA系ゲームジャンルのeスポーツ大会における賞金ランキングを紹介します。なお、賞金総額は世界中のeスポーツ大会の賞金を掲載しているEsports Earningsに掲載されている数字をもとに算出しています。

  1. Dota2(賞金総額:約256億円)
  2. リーグ・オブ・レジェンド(賞金総額:約91億円)
  3. Arena of valor(賞金総額:約29億円)
  4. Hero of the Storm(賞金総額:約19億円)

MOBA系ゲームジャンルの賞金ランキングでは、Dota2が賞金総額256億円と2位のLoLに150億円近い差をつけて1位となっています。Dota2の賞金規模の大きさの理由は先程も説明したとおり、プレイヤーがゲーム内で課金した額が一部大会賞金に上乗せされるシステムを取っているためです。

圧倒的な賞金規模で1位となっているDota2ですが、これはMOBAジャンルだけでなくeスポーツタイトル全体の賞金総額でも最多となっています。また、個人の獲得賞金でもDota2は上位に名を連ねており、歴代獲得賞金の1〜5位は全てDota2のプロチームである「OG」のメンバーとなっています。

まとめ

この記事では、eスポーツジャンルの1つである「MOBA」の基本的なルールや魅力、eスポーツに採用されている主要なタイトルなどを解説しました。

MOBAはプレイヤー人口、大会賞金ともに最大級の規模を誇るeスポーツを代表するゲームジャンルです。最大の特徴は戦略性の高さで、シンプルなルールでありながらも一筋縄ではいかない奥深さで世界中の人々を熱中させています。

多くのMOBAタイトルはPCだけでなく様々なプラットフォームで遊ぶことができるようになっています。今回紹介した中にはお手元のAndroidやiPhoneを使って無料でプレイできるタイトルもありますので、気軽にeスポーツの代表的なゲームジャンルを体験してみてはいかがでしょうか。

なお、当サイトではeスポーツで人気の「ブックメーカー各社の評価・ランキング」を忖度なしで公開しています。そちらもぜひご覧になってください。