野球のポジションごとの役割とは|守備位置など基本情報を解説
日本には多くのスポーツがありますが、その中でも最も人気があると言っても過言ではないのが野球です。プロ野球を夢見て野球を始める子供も多く、今後の人気が落ちることのないスポーツでしょう。近年は世界的にも野球が注目されていて、東京オリンピックの競技種目にもなりました。東京オリンピックの競技種目になって、野球を知らない人も試合を観戦する機会が増えるでしょう。
そこで本記事では、野球を楽しむ為に知っておくべき9つのポジションについて徹底解説しました。ポジションごとの役割や守備位置をまとめているので、興味がある人は是非ご覧下さい。
野球においてのポジションの意味
野球においてポジションの意味とは、守備の時に配置される際に位置する場所を表すことになります。サッカーやバレーボールにおけるポジションは試合中に配置される位置となるのに対して、野球は守備の際だけポジションが決められているのが特徴です。決められたポジションの守備範囲を守ってプレーすることで、効率よく相手が打ったボールを取ってアウトに繋げることができます。野球においてポジションは非常に重要なポイントの1つなので、是非理解しておきましょう。
野球の9つのポジション
それでは、野球のポジションの種類を9つ紹介していきます。どのようなポジションがあるのか理解して、それぞれ何が役割なのか理解しましょう。
ピッチャー(投手)
ピッチャーは投球を行うポジションで、失点に大きく関与する重要な役割を果たしています。そもそも野球はバッターから奪三振を奪えば失点をしないので、負けることはありません。言い換えると、投球を多く打たれたら失点する可能性が非常に高くなります。守備の主軸にある重要なポジションなので、野球を見る際は注目してご覧下さい。
キャッチャー(捕手)
キャッチャーは、ピッチャーが投げるボールを捕る役割を担っているポジションです。ピッチャーが投げたボールを確実に捕らなければ、失点に関与する重要なポジションになります。言い換えると、しっかりとボールをキャッチすることができれば、盗塁を防いでチームに貢献することが可能です。ボールを確実にキャッチする能力だけでなく、正確にボールを配給する能力が必要になります。
ファースト(一塁手)
ファーストは1塁のポジションを守る選手で、相手が攻撃の際に最初に通過するベースです。セカンドとサードに比べてボールが配給される回数も多く、確実に捕球できる選手が担当するポジションになります。打撃されてから素早くベースを踏んで、味方から配給されるボールをキャッチすれば、相手にランナーが増えることはありません。相手の攻撃を防ぐ最初のポイントを任されているのが、ファーストのポジションになります。
セカンド(二塁手)
セカンドは守備陣形の真ん中に位置するポジションで、内野全体を見渡すことができます。全体を見渡せるポジションなので、守備の指示を的確にできる選手が担当することが多いです。打撃を受けてから内野全体を見渡して、どのように守備をするのか早い判断が求められます。指示によって相手の攻撃を防ぐこともできれば、失点に関与する可能性もある、守備の心臓とも言えるポジションです。
サード(三塁手)
サードは打撃が上手い選手が採用されるポジションとなっていて、守備が苦手な選手が配置されるポジションです。ホームベースの1つ前のベースで、捕球ミスなどが直ぐに失点に直結する重要なポジションになります。打撃だけでなく、飛んできたボールを正確にキャッチする能力がある選手が担うことが多いです。
ショート(遊撃手)
ショートは二塁と三塁の間を守るポジションで、相手のヒットを抑えられる守備の要という役割を果たしています。守備範囲が横に広く他のポジションの選手に比べて高い捕球力が担当することが多いです。また、捕球してから素早く正確に送球する必要があります。アウトを取れることが多いポジションなので、是非野球を見る際は注目してご覧下さい。
レフト(左翼手)
レフトはサードとショートの後ろに位置するポジションで、深い位置を守るのが特徴です。ショートをすり抜ける強くて早いボールや、軌道が高くキャッチできなければツーベースヒットになる少し難しいボールが飛んでくることが多く、非常に高い捕球力が必要になります。守備範囲が縦と横に広く、素早い判断力と危機察知能力がある選手が使われることが多いポジションです。
センター(中堅手)
センターは外野の真ん中でポジション取りをして、ライトやレフトが取りきれなかったボールを捕球することが多いです。高い軌道のボールが飛んでくることが多く、上空だけ見ていて、ライトやレフトと衝突して失点に関与することも少なくありません。ピッチ全体を見渡せる最後衛の選手なので、ライトやレフトと上手くコミュニケーションを取る能力と、広い守備範囲を持っている選手が起用されます。
ライト(右翼手)
ファーストの後ろに位置するのが、ライトのポジションです。レフトやセンターと同様に、難しいボールが飛んでくるポジションになっています。広い守備範囲と確実に捕球する能力、正確に送球できる選手が起用されることが多いです。
野球のポジションに必要なスキル
先ほどは9つのポジションについて解説しましたが、それぞれにどのようなスキルが必要なのか解説していきます。それぞれのポジションに求められるスキルを把握することで、さらに野球を楽しむ観戦することが可能です。
ピッチャー(投手)
ピッチャーに必要なスキルは、主に下記の3つになります。
- 相手打者との駆け引き
- 様々な球種
- あえて打たせるなど戦略
特に重要なのは、相手打者との駆け引きでしょう。どれだけ早いストレートや鋭いカーブを投げることができても、相手に読まれていたら打たれる可能性が高いです。相手打者との駆け引きから戦略を立てて投球するスキルが、ピッチャーには求められます。
キャッチャー(捕手)
キャッチャーに必要なスキルは、主に下記の3つになります。
- ピッチャーとのコミュニケーション
- 正確な送球
- フィールド全体の把握
キャッチャーはフィールドの全体を把握できるポジションなので、盗塁などのピンチを送球で防ぐことができます。フィールド全体を把握して、正確な送球をするのがキャッチャーに必要なスキルです。
ファースト(一塁手)
ファーストに必要なスキルは、主に下記の3つになります。
- バント処理
- 捕球能力
ファーストは強打者の選手が担当するポジションで、守備が少し苦手な選手が配置されます。そのため、そこまで難しいプレーを行うことはありません。バント処理や捕球能力など、最低限のプレーを確実に行うことが重要です。
セカンド(二塁手)
セカンドに必要なスキルは、主に下記の3つになります。
- 素早い反応
- 正確な指示
- 広い守備範囲
フィールドの真ん中に位置するセカンドは、ファーストやサードに比べて広い範囲を守らなければいけません。内野全体を見渡せるポジションでもあるので、正確に指示をするスキルも必要です。
サード(三塁手)
サードに必要なスキルは、主に下記の3つになります。
- 安定したプレー
- 勇気を持って捕球を狙う
打者の多くは右利きなので、試合では強い打球が飛んでくることが多いです。強い打球が飛んできても、勇気を持って捕球を狙うスキルが必要になります。またサードの次はホームベースになるので、ミスが失点に繋がる可能性は高いです。ミスなく安定したプレーが求められます。
ショート(遊撃手)
ショートに必要なスキルは、主に下記の3つになります。
- 広い守備範囲
- 正確な捕球
- 機敏性
ショートはサードが取れなかったボールを捕球する必要がある為、広い守備範囲と機敏性が必要になります。
レフト(左翼手)
レフトに必要なスキルは、主に下記の3つになります。
- 高い捕球力
- 素早いセカンドプレー
- 広い守備範囲
レフトは超塁打や低くて早いボールなど難しい打球が飛んでくるので、広い守備範囲と高い捕球力が必要になります。また、ボールを取ったら素早く送球するセカンドプレーを行えるスキルも必要です。
センター(中堅手)
センターに必要なスキルは、主に下記の3つになります。
- 素早い判断力
- 的確な指示力
- コミュニケーション力
センターは外野全体を見られるポジションで、捕球だけでなく指示役になることが多いです。どのように打球を対処するのか素早く判断して、的確に指示を送るコミュニケーション能力が必要なスキルになります。
ライト(右翼手)
ライトに必要なスキルは、主に下記の3つになります。
- 早い送球
- 正確な捕球力
- 広い守備範囲
ライトはファーストが取れなかったボールを捕球する必要がある為、ショートと同様に広い守備範囲と機敏性が求められます。
野球のポジションの楽しみ方
最後に、野球のポジションの楽しみ方を解説していきます。これから紹介するのは野球ファンには当たり前のことなので、これから楽しみたいと考えている人は是非確認しておきましょう。
呼び方を知る
野球のポジションは、略称で呼ばれることが多いです。
- 投手→Pitcher(ピッチャー) 略称「P」
- 捕手→Catcher(キャッチャー) 略称「C」
- 一塁手→First Baseman(ファースト) 略称「1B」
- 二塁手→Second Baseman(セカンド) 略称「2B」
- 三塁手→Third Baseman(サード) 略称「3B」
- 遊撃手→Shortstop(ショート) 略称「SS」
- 左翼手→Left Fielder(レフト) 略称「LF」
- 中堅手→Center Fielder(センター) 略称「CF」
- 右翼手→Right Fielder(ライト) 略称「RF」
野球の解説でも略称は使われることがあるので、是非覚えておきましょう。
守備番号を知る
野球のポジションには守備番号が振り分けられているので、下記でご覧下さい。
- ピッチャー(1番)
- キャッチャー(2番)
- ファースト(3番)
- セカンド(4番)
- サード(5番)
- ショート(6番)
- レフト(7番)
- センター(8番)
- ライト(9番)
試合ではポジションを守備番号で表記されることもあるので、確認しておきましょう。
野球のポジション:まとめ
本記事では、野球のポジションについて徹底解説しました。野球は9つのポジションに振り分けられていて、守備位置や必要なスキルなどは全く異なります。ピッチャーやショートなどは野球のポジションの中でも注目度が高いですが、他のポジションもスーパープレーが多く出るので、野球をする際は是非チェックして頂きたいです。
また野球を観戦する際は、略称や守備番号があることは覚えておきましょう。試合によってはポジションの名前だけでなく、略称や守備番号で表記されることがあります。野球を楽しむにはポジションの知識が必須なので、本記事の内容を読んで覚えておきましょう。
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