「プロ野球の人気選手」と聞いて、誰を思い浮かべますか?おそらく好きなチームやプレースタイル、今シーズンの成績などによって大きく意見も分かれることでしょう。
この記事では、プロ野球の人気選手を考察するのにふさわしい「マイナビオールスター2021 ファン投票結果」を活用し、2021年のプロ野球で人気を集めている注目選手をご紹介します。プロ野球選手の人気は、常に実績と隣り合わせ。人気を紐解けば、今シーズンの勢力図が見えてきますので、プロ野球ファンの方は必見です!
【プロ野球の人気選手】ピッチャーランキング
プロ野球の花形と言えば、まず欠かせないのがピッチャー。「先発」、「中継ぎ」、「抑え」それぞれの人気投票数は下記の通りとなりました。
セリーグ | パリーグ | |||||||
順位 | 選手名 | チーム | 得票数 | 順位 | 選手名 | チーム | 得票数 | |
先発 | 1 | 森下 暢仁 | 広島 | 153836 | 1 | 宮城 大弥 | オリックス | 234046 |
2 | 青柳 晃洋 | 阪神 | 105853 | 2 | 田中 将大 | 楽天 | 115447 | |
3 | 奥川 恭伸 | ヤクルト | 81220 | 3 | 山本 由伸 | オリックス | 110409 | |
中継ぎ | 1 | 岩崎 優 | 阪神 | 204076 | 1 | 平良 海馬 | 西武 | 345771 |
2 | 山﨑 康晃 | DeNA | 190498 | 2 | L. モイネロ | ソフトバンク | 118682 | |
3 | 中川 皓太 | 巨人 | 82185 | 3 | 唐川 侑己 | ロッテ | 90723 | |
抑え | 1 | R. スアレス | 阪神 | 277323 | 1 | 松井 裕樹 | 楽天 | 323707 |
2 | 栗林 良吏 | 広島 | 270295 | 2 | 益田 直也 | ロッテ | 93549 | |
3 | 三嶋 一輝 | DeNA | 53861 | 3 | 森 唯斗 | ソフトバンク | 84261 |
1:森下 暢仁(広島)
セリーグの先発部門で1位に輝いたのは、広島の森下 暢仁。大分商業高校から2019年ドラフト1位で入団した右腕は、2020年に早速10勝を挙げ新人王を受賞。2021年シーズンも安定したコントロールで、数々の強打者を抑えこんでいます。野球ファンからの注目度も高い中、その爽やかなルックスから女性ファンが急増中。東京五輪の代表にも選ばれ、「日本のエース」としても将来が期待されています。
2:宮城 大弥(オリックス)
パリーグの先発部門で1位に輝いたのは、オリックスの宮城 大弥。沖縄の興南高校から2019年ドラフト1位で入団した左腕は、2021年の前半戦だけで9勝をマークする快挙を成し遂げています。シーズン序盤に「負けるまで髪を伸ばす」という願掛けを行ったところ、そのまま勝ち続けたことで髪の毛もボサボサに。6月に阪神戦で負けを喫すると、長髪から一気に丸刈りを披露し、ピッチングだけでなく髪の毛でも話題を呼ぶこととなりました。
3:柳 裕也(中日)
現在セリーグで注目を集めているピッチャーと言えば、中日の柳 裕也が挙げられます。柳は横浜高校から明治大学を経て、2016年ドラフト1位で中日に入団。2019年には11勝をマークしたものの、それ以外はなかなか結果の残せないシーズンが続いていました。しかし、2021年シーズンには巨人の強力打線を手玉に取るなど、常に安定したピッチングを披露。中日ファンのみならず他球団のファンからも、一目置かれる存在へと成長しています。
4:平良 海馬(西武)
パリーグの先中継ぎ部門で1位に輝いたのは、西武の平良 海馬。沖縄の八重山商工高から2017年ドラフト4位で西武に入団した平良は、迫力のあるストレートを武器に2年目から33ホールドを記録。そして2021年シーズンには「39試合連続無失点」という日本新記録を樹立し、東京五輪の日本代表にも選出されました。たくましい体から投げられる重たいストレートは、今後もパリーグの強打者たちを苦しめ続けることでしょう。
5:松井 裕樹(楽天)
パリーグの抑え部門では、楽天の松井 裕樹が1位にランクイン。松井と言えば、2012年の甲子園を思い浮かべる野球ファンも多いことでしょう。神奈川県代表・桐光学園高校のエースとして出場した松井裕樹は、愛媛県代表・今治西との試合で1試合22奪三振という大記録を樹立。2013年にドラフト1位で楽天に入団し、2年目からはと抑えしてシーズン30セーブ以上を何度も記録してきました。東京五輪の日本代表にも選ばれた技巧派左腕は、これからも楽天の「絶対的守護神」として活躍が大いに期待されています。
【プロ野球の人気選手】キャッチャーランキング
「チームの要」とも言えるキャッチャー部門では、下記の4名が10万票以上を獲得する結果となりました。
【セリーグ】
- 梅野 隆太郎(阪神):338,674票
- 木下 拓哉(中日):119,868票
【パリーグ】
- 森 友哉(西武) :307,532票
- 甲斐 拓也(ソフトバンク:)252,217票
6:梅野 隆太郎(阪神)
セリーグのキャッチャー部門で見事1位に輝いたのは、阪神の梅野 隆太郎。福岡大学から2014年ドラフト3位で阪神に入団した梅野は、2017年から正捕手の座を獲得。「梅ちゃんバズーカ」とも呼ばれる強肩と、右方向への器用なバッティングコントロールを武器に、2021年シーズンの阪神の快進撃を支えています。
7:甲斐 拓也(ソフトバンク)
パリーグのキャッチャーとして注目なのは、「甲斐キャノン」の名でお馴染みの甲斐 拓也。もともと育成選手から這い上がってきた甲斐は、2017年からソフトバンクの正捕手に定着。ソフトバンクは同じく2017年から4年連続で日本一に輝いており、甲斐を「日本一のキャッチャー」と呼ぶ声も少なくありません。日本の侍ジャパンでは稲葉監督のもと正捕手にも指名されており、今後も日の丸を背負った活躍が期待されています。
【プロ野球の人気選手】内野手ランキング
セリーグ、パリーグそれぞれのポジション別1位は、下記のようになりました。
セリーグ | パリーグ | |||||
選手名 | チーム | 得票数 | 選手名 | チーム | 得票数 | |
一塁手 | J. マルテ | 阪神 | 241582 | 山川 穂高 | 西武 | 300836 |
二塁手 | 山田 哲人 | ヤクルト | 197594 | 浅村 栄斗 | 楽天 | 256840 |
三塁手 | 村上 宗隆 | ヤクルト | 260709 | 中村 剛也 | 西武 | 225216 |
遊撃手 | 中野 拓夢 | 阪神 | 293009 | 源田 壮亮 | 西武 | 299311 |
8:村上 宗隆(ヤクルト)
セリーグで注目の内野手と言えば、やはりヤクルトの村上 宗隆の名前が上がるでしょう。村上は、九州学院高校から2017年ドラフト1位でヤクルトに入団。2019年にはシーズン36ホームランを達成し、見事新人王にも輝きました。2021年シーズンも期待通りホームラン王争いを演じる活躍を見せており、東京五輪の日本代表にも選出。弱冠21歳の村上は、将来の「日本の4番」としてプロ野球全体から大きな期待を背負っています。
9:山川 穂高(西武)
パリーグで人気の内野手と言えば、西武の山川 穂高を外すことはできません。2013年ドラフト2位で西武に入団した山川は、3年目となる2016年シーズンから徐々にホームランを量産。2018年にはシーズン47本でホームラン王を獲得し、誰もが認めるホームランバッターへと成長しました。ホームラン後に見せる「ドスコイ」のパフォーマンスも、山川が大きな人気を得ている要因と言えるでしょう。
10:中野 拓夢(阪神)
セリーグの内野手として、もう一人注目したいのが阪神の中野 拓夢。日大山形高校から東北福祉大、三菱自動車へと渡り歩いた中野は、2020年にドラフト6位で阪神に入団。ドラフト6位ということもあり当初はほとんど注目されていなかったものの、オープン戦から頭角を現し、阪神のショートのレギュラーを確保しました。巧みなバットコントロールや広い守備範囲、さらには俊足が魅力で、2021年シーズンでは盗塁王争いを演じるほど。打撃の状態を維持して出塁数を増やしていけば、新人にして盗塁王も夢ではありません。
【プロ野球の人気選手】外野手ランキング
最後に、大型のスラッガーが多い外野手をご紹介しましょう。オールスターのランキング上位TOP3は、それぞれ下記の通りです。
【セリーグ】
- 佐藤 輝明(阪神):435,605票
- 近本 光司(阪神):262,132票
- 鈴木 誠也(広島):237,605票
【パリーグ】
- 吉田 正尚(オリックス):448,305票
- 柳田 悠岐(ソフトバンク):426,399票
- L. マーティン(ロッテ):221,419票
11:吉田 正尚(オリックス)
2021年のオールスターファン投票で、全ポジションの中でも最多の票数を獲得したのがオリックスの吉田 正尚。青山学院大学から2015年ドラフト1位でオリックスに入団した吉田は、1年目から10本のホームランを放ちブレーク。2年目以降は常にシーズン打率3割以上を残し、アベレージヒッター&長距離砲として頭角を現しました。シャープかつ豪快なフルスイングこそが、ファンからの人気の秘訣と言えるでしょう。
12:佐藤 輝明(阪神)
2021年シーズンで「ゴールデンルーキー」と言えば、やはり阪神の佐藤 輝明。近畿大学から2020年ドラフト1位で阪神に入団すると、オープン戦だけで12球団トップとなる6本のホームランを放ち、プロ野球ファンのド胆を抜きました。シーズンが始まってからも西武戦で1試合3ホームランを記録するなど大フィーバー。2021年度の新人王も「確実」と言えるかもしれません。
13:L.マーティン(ロッテ)
最後にご紹介するのは、2019年から助っ人外国人としてロッテに加入したL.マーティン。2021年シーズンは序盤からホームランを量産し、このまま行けばパリーグの名だたるスラッガーを抑えてのホームラン王も夢ではありません。豪快なパワーの一方で、女優の広瀬アリスに似ていることで話題になったり、相手選手に砂をかける「砂かけマーティン」として話題になったりと、お茶目な部分があるのも人気の理由。助っ人外国人コンビのレアードと共に今後も活躍すれば、ロッテもリーグ制覇に大きく近づくことでしょう。
プロ野球の人気選手はチーム状態が大きく関係する
マイナビオールスターゲーム2021のファン投票ランキングをもとに、2021年人気のプロ野球選手をご紹介しました。選出された選手のチームを見ると、セリーグは阪神から7選手、西武から5選手と、いずれも好調のチームから多くの選手が選ばれていることがお分かりでしょう。
このようにファンからの人気にはチーム状態が大きく関係しており、人気を紐解くことでシーズンの勢力図が垣間見えます。これからは選手のパフォーマンスはもちろん、人気選手とチーム成績の因果関係などにも着目しながらプロ野球を楽しんでくださいね!
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